私の血は汚い。

10話 ページ12

[悪魔シバとカイ王子の結婚を強制とする。
なお、王の正式なご命令のため、拒否権はないものとする]






今朝、召し使いからこんなもらった手紙を渡された。





「うおおぉ……」



まさか親父がこんなに早く動くとは思ってもみなかった。


あのデブ、そうとう怒ってやがるな。





「カイ様……。一体何をなされたのですか……」


「親父に逆らった……ぐらいかなぁ」


「……」


召し使いは呆れて声も出ないらしい。



ううん、これからどうするかなぁ。




「なぁ、また反抗したらどうなると思う？」



「冗談でもそんなこと言わないでください」


「だよなぁ……」



大して話したこともなく、日常的に暴,力を振るい、


そんな相手と一生を添い遂げるなんて無理がある。



「あの子のことも忘れられないしなぁ……」



一緒にいると楽しくて、笑顔が可愛いかった思い出の少女。




「カイ様……」


「ほんと、面倒なことになったよ」



俺は深いため息をついた。

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