考察 ページ13
Side.チーノ
「しにがみ先生……？」
驚きと疑問が混ざった声が、チーノの口から零れ落ちた。
何故？どうして？そんな感情で頭の中が埋まるが、答えなんて知りようが無い。
「？、そうだけど……それより三人共、こんな時間に何してるの？もう完全下校時間はとっくに過ぎてるのに………」
そんな三人の心情なんて知らず、当の本人はいつもの調子で首を傾げる。
「えっと、その……」
「……いやあ、エミさんが忘れ物しちゃったんですよ！だけど一人じゃ怖いから二人もついて来てって言われて……。せやろ、ショッピ」
「…はい。そうっす」
エーミールが困惑する横で、チーノはでまかせの言い訳をペラペラと話した。職業柄、言い訳には慣れているのだ。しにがみも納得したのか、「なぁんだ」と顔をほころばせる。
「先生は夜の巡回ですか？」
「うん、誰か残ってないか見回らないといけないからね。夜は危ないから皆も早く帰ってね」
「「「はーい」」」
死神の注意に子供らしく返事をすると、彼はその場を後にした。
＊＊＊＊＊
「帰れと言われてもなぁ……」
死神の気配が完全に消えた後、エーミールが苦虫を潰したような表情を浮かべる。
「そういや、校門はどうなってん。もしかしたらそこから帰れるかもしれへんやん！」
「……多分無理だと思います」
チーノの疑問に、言葉を濁しながらショッピが答えた。
「さっき神社に向かう途中、ちょっと見てみたんですよ。そしたら鍵が掛かってて……」
「そうなんですか………」
ショッピの言葉を聞いたエーミールが、ショボンと視線を下げる。しかし、それで一つの可能性がチーノには見えていた。
「……となると、やっぱり校内に帰る方法が隠されてるのかもしれへんな」
そう言って右手に持っていた鍵を二人に見せる。
「なぁ、そもそもこんな大事な鍵、普通はこんな所に置いてへんやろ。死神先生も流石にそこまで間抜けやあらへんし……不思議に思わんか？」
「確かに……もし不審者が入ったら大変な事になりますしね」
チーノの問いかけにエーミールが頷く。
「せやろ、そこで俺はこう考えたんや。
これは誰かが仕組んだものではないか……てな」
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楼(プロフ) - ただの黒砂糖さん» おめでとうございます!! (2020年7月18日 23時) (
レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
ただの黒砂糖 - 10000hit………え？？うせやろ？？？ (2020年7月18日 23時) (レス) id: 93e33a038d (このIDを非表示/違反報告)
ただの黒砂糖 - 楼さん» ちょっとヒント与えすぎたかなHA☆HA☆HA……コメントありがとうございます(賢者タイム) (2020年7月18日 23時) (レス) id: 93e33a038d (このIDを非表示/違反報告)
楼(プロフ) - sn君よ…君が鬼なったこともお兄ちゃんが誰なのかも丸わかりだ (2020年7月18日 20時) (レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
ただの黒砂糖 - 114514さん» 読まれていた…だと……！？あ、コメントありがとうございます。 (2020年7月3日 18時) (レス) id: 93e33a038d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの黒砂糖 | 作成日時：2020年4月19日 13時
