今までありがとう ページ2
訃報を聞き付けた多くの隊士が最後に私の所まで会いに来てくれた。
その様子をどこか他人事のように見ている自分も居たけれど、私って愛されてたんだとも思った。
私の為に涙を流す隊士や隠を見るのは辛いけど、それは私がみんなから愛されていた証拠で複雑な気持ちになってしまう。
でも、鬼と戦って戦死したことは決して恥ずべきことではないと思う。
隊士や隠は柱を気遣い、私の姿を見て、涙を流すと帰っていった。
私に会いに来た柱は私の冷たくなった姿を見て言葉を紡ぐ。
胡「貴女が亡くなっただなんて信じられません。まだ、17歳ですよ？私よりも小さいのに…っ」
しのぶさん、ごめんなさい。
いつも私を妹みたいに可愛がってくれてありがとうございました。
冨「よく頑張った。俺はお前の死を無駄にしない」
ありがとうございます、冨岡さん。
多く話すことはなかったですけど、私は貴方のこと信頼していて、仲間として好きでしたよ。
宇「今度嫁達に会いに来るって言ってたじゃねえか。あいつらずっと待ってたんだぞ。…俺も待ってたんだ」
そうでしたね。
約束を守れなくてごめんなさい。
お嫁さん達にも謝らないといけませんね。
悲「嗚呼、なんと悲しいことか。立派に頑張ったな…」
ありがとうございます、悲鳴嶼さん。
私、頑張ったんですよ？
もっと褒めてくれてもいいですよ？
甘「Aちゃん！私がAちゃんの髪の毛の綺麗だねって言った時、頑張って手入れしますねって言ってたじゃない！なのにっ、なのに、艶のあった赤髪がこんなにもボロボロで…」
蜜璃さん、そんなに大粒の涙流してたら干からびちゃいますよ？
…そうですね。髪を褒めてもらった時嬉しかったです。
ありがとうございました。
時「Aさんのことは覚えてるよ。強くて、かっこよかった…」
無一郎くん、覚えててくれてありがとう。
かっこいいなんて言われ慣れてないから嬉しいよ。
不「A、てめェはまだ、死ぬ時じゃねェだろォ。また、稽古つけてやるから起きろよォ」
まだ、死ぬ時じゃなかったんですかね。
不死川さんの稽古はすごくしんどかったですけど、終わった後に私を気遣ってくれる所が好きでした。
伊「俺はAが死んだ事など信用しない。その綺麗な琥珀色の目を開けろ」
伊黒さん、ごめんなさい。
貴方はよく、私の目の色を綺麗だと言ってくれましたね。
私に言えるのなら、蜜璃さんにも言ってあげてくださいよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小夜(プロフ) - 炎さん» ありがとうございます！コメントを頂けることが1番嬉しくてすごく喜んでいます！日替わりも読んでいただいてありがとうございました！ (2020年5月20日 14時) (
レス) id: cfce00b33c (このIDを非表示/違反報告)
炎(プロフ) - 感動しました！日替わりから気軽に来たのですがすごく面白かったです！ (2020年5月20日 14時) (レス) id: 728584981c (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - ねこちさん» ありがとうございます。そう言って頂けると一生懸命書いた甲斐があって嬉しいです！ (2020年5月3日 14時) (レス) id: cfce00b33c (このIDを非表示/違反報告)
ねこち(プロフ) - 大号泣です（ＴＴ）!!お互い両想いだったのに告げられず最期を迎えてしまって...涙なくしては見れませんでした（ＴＴ） (2020年5月3日 14時) (レス) id: 68de1141ed (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - ありがとうございます！一日に一人分の話を更新する予定ですので、是非最後までお楽しみ下さい (2020年4月29日 8時) (レス) id: cfce00b33c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小夜 | 作成日時：2020年4月24日 17時
