君のその身体に実験といこう。東京リベンジャーズ

番外編『またきっと。』 ページ33

場地さんが亡くなって8年後

東京卍會幹部に所属している
Aはとある墓に来ていた。


『今年も来てやったよ。場地。』

場地圭介の墓だった。
毎年毎年クリスマスの場地が
亡くなった午後8時頃に墓を訪れる

『聞いてくれ場地
モルモットだった君に今日はとても良い報告があってな。』

そういうAは
昔から愛用していたポーチから
とある試験管に入っている
液体薬を取り出した。

『この薬がなにかわかるかい？』

やつれていてクマが酷い笑顔で
笑うAは誇らしげに言った。

『そう！ようやく完成したのだよ！
どんな怪我でも一時的に出血などを送らせる薬が！！

だから私に任せて良かっただろう？
君は私の大切なモルモットだからね。』

Aは少しだけ顔を暗くした。

『ただ、、ただね。

…些か遅かった事だけが
随分と悔やまれるな。

だがこれでこれから先
私のような思いをする人間がきっと
一人でも少なくなるだろうな。
まあ、こんな職業なら無理と思うが。

………なぁ、場地。

私ももう少しでそこに逝くさ
そのときはまたモルモットとして
私の実験に付き合ってくれないだろうか

………ふふ』


明け方まで
ずっと場地と喋っていたのだ

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