東海オンエア短編。 (ページ34)

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｜(しばゆー) ページ34

しばらく、ゆめくんと一緒に隠れていた場所にいたが少し不安になり場所を移動することにした。

奥の方へ入り、より見つけずらいようにしようと動き出す。

少し暗がりの室内を歩いていると、

「え、A！！」

下から声が聞こえ、びっくりして何かに躓く。
そのままバランスを崩し"何か"の上に倒れる。

　

『わあっ!!』

「うっっ!!」

『え、何？
なんですか…？』

「おれ、おれ…しばゆーくんだよ…。」

"何か"とはしばゆーくんの足で
そのまま倒れて彼の上に覆いかぶさってしまった。
　

ごめんなさい！と咄嗟に謝り退く。

「大丈夫、大丈夫。
いやービックリしたよ。」

『私もです…
かくれんぼで下から声すると思わなくて…。』

盲点…とAが少し悔しそうに呟く。
そんな事で悔しがるのキミだけだよ、と可笑しくて笑ってしまう。

「Aもここに隠れようよ。」

『えー…でも…。』

「大丈夫大丈夫、
俺たち順番近いし、結構時間かかってるぽいから…早く見つかった方がいいっしょ。」

と、しばゆーに説得されてAも一緒に隠れると言っていいのか分からないが仰向けになり寝転ぶ。

小声で話しているとしばゆーが倒れた時に当たったところを無意識にさすっていた。

『痛みますか…』

Aが心配そうな顔でこちらに顔を向ける。
そんな小さな優しさが嬉しい。

そして、寝転ぶ用ではないから当たり前だが2人分のスペースしかない為、顔が近い。

俺はAの方を向かないで、あぁ大丈夫だよ。と伝える。

でも、彼女は心配なのか俺のお腹の上に手を置いてさすり始める。