神威side ページ33
「いいえ?警戒心ありまくりです。早く帰って下さい。」
目の前の女は、俺ににべもなく言う。
俺を睨みながら。
その、眼光は冷たく、俺でさえ、一瞬驚いた。
まるで、全てを達観しているような。
そんな瞳に、そんな彼女に俺は惹かれた。
阿伏兎に、仕事の全てを押し付け、俺が好きって、告った時、ポカンとした表情をした彼女を思い出し、顔がにやけてしまうのを、手の甲で隠した。
そして、持っていた扉をもう一度盗み見る。
なんだか、おかしい。
そんな、違和感。
「ねぇ。」
ふと、声をかけてみたが、なんて言ったらいいかわからなくて、思わず黙る。
彼女から殺気を感じて、怖い怖い。と、俺は笑った。
もしかしたら、
もしかしてだけどーー。
彼女はAは、暗殺者なのかもしれない。
誰がターゲットかわからないけど、多分シンスケ辺りだと思う。
俺がターゲットだとしたら、このチャンスを逃すわけないから。
俺は、Aを横目で見て。
まぁ。そして。
扉を本気で調べなかったのは、なんとなくめんどくさかったから。と、自分に言い聞かせる。
あはは。冗談だけど。
血の香りがするんだ。Aから。
だから、多分。
多分だけどね。
俺の仮説はあってるのかもしれない。
そんなことを考えながら。
きっと、笑顔を浮かべっぱなしであろう、表情で。
俺は、Aに言う。
「また、来るからね?」
そう、言ってみた。
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アヤ(プロフ) - 高杉神蓮さん» ありがとうございます!!!yuiyui (*^_^*)さんにも伝えます! (2016年2月28日 12時) (レス) id: d60c6a4afc (このIDを非表示/違反報告)
高杉神蓮 - 面白いです!更新頑張って下さい! (2016年2月28日 11時) (レス) id: 51b05b4c7a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - はい。たとえで書きました (2016年2月28日 10時) (レス) id: 19cb51af9f (このIDを非表示/違反報告)
僕だけの世界寿命 - イリーナって暗殺教室のイリーナですか? (2016年2月28日 1時) (レス) id: 01289cf325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuiyui&アヤ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yokaihu/
作成日時:2016年2月21日 17時