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待て。待て待て。
なぜ天女と呼ばれているのを知ってるんだ。
『え、と…』
「どうかしましたか?どこか怪我でも?」
自分はそんなに有名人だったのか。
あの予言とやら、どこまで広まってるんだ。
それとなく、自分は怪我をしてないと伝えながらAはぶつぶつ考える。
「お前が天女なのか?」
俺は朱義封、朱然でいいぜ。と言いながらそう聞いてきたのは、弓を持った青年だった。
矢を放ったのは彼か。
『劉備軍ではそう呼ばれていました。左慈という男の予言通りの天女だと』
「左慈?聞かない名ですね」
陸遜と同じく、朱然も知らないらしい。
劉備軍では名の知れた男だったようだが、ここでは違うのか。
そんなことを考えていると、Aの周囲を風が包んだ。
『な、なに?!』
「"みたび月が昇り太陽が昇りしとき、天より落つるは真白の装束を身に纏いし天命を握る少女なり"…予言、よもや忘れたわけではあるまい」
左慈だった。
予言、忘れてなかったもん。…は、嘘くさいか。
陸遜と朱然はといえば、やはり初対面だったのだろう、何もないところから突然現れた左慈に驚きを隠せないでいた。
『左慈殿、お二人が驚いてます。急に出てこないでください』
「小生はそなたの影にいる。そなたに危機が迫れば小生はいつでも現れよう」
『危機なんて迫ってないです』
「はて、そうだったか」
何とぼけてるんだ、まったく。
この会話、終わりが見えない。
中断させたのは陸遜だった。
「あなたが左慈殿ですか。お初にお目にかかります、私は陸伯元」
「俺は朱義封だ」
「…小生は左元放」
孫権軍の人は左慈を知らない。
ということは、曹操軍もそうなのか。
はたまた劉備が進む仁徳の道を汚すものとして、左慈はすでに妨害に入ってるのかもしれない。
おそらく左慈はわたしの影を行動先の媒介としているだけで、ここに住んでるわけじゃないだろうから。
そんなことを考えながら彼らと別れ、自分の部屋へと歩みを進めた。
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ちよ(プロフ) - ナッコさん» コメントありがとうございます！ナッコ様のおかげで創作意欲わきました。更新遅くてすみません、頑張ります (2016年9月1日 0時) (
レス) id: 270663b07d (このIDを非表示/違反報告)
ナッコ - 天女様もとい夢主ちゃんの活躍期待しています！応援しています、これからも頑張ってください！！ (2016年9月1日 0時) (レス) id: 8b77a01456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小森千代 | 作成日時：2016年2月3日 0時
