検索窓
今日:10 hit、昨日:11 hit、合計:520,256 hit

# . 18 ページ20

.






「 ほんっといい加減にしろ 」

「 ……はい 」

「 …そんな頬を膨らましても可愛いとか思ってないっスよ、決して可愛すぎるなんて、」

「 ばかだっ 」






にしし、と笑うと
『 もぅ、ほんっとに、』って呆れる千冬。


お目当てのカフェに入って早々、
お説教を食らったわたしは

テーブルに置いてあるメニューに手をかけると、
『 まだ終わってない 』って、

正面に座る千冬の手によって阻止された。






「 …前、大切だって言ったよな?」

「 おっしゃいました 」

「 ……はぁぁああ、 ほんっと自覚しろ 」






千冬、怒ると敬語抜けるらしい。


『 はぁい 』って空返事。

深いため息をついてわたしにメニューを渡すと、
『 今日は俺の奢りっス 』って。


ほら、敬語になった。






「 千冬、これ、半分コしよ 」

「 いいっスよ 」






期間限定の、ストロベリーのパンケーキ。

メニューを千冬に渡して
真剣に悩む千冬を、じと、っと見つめる。






「 見ないで下さい、むり 」

「 …ふられた 」






顔でメニューを隠された。



つまんなくなったわたしは、
裏面のメニューを見つめることにして

こんなのあるんだあ、なんて
呑気なことを思ってると千冬越しに、


見たことのある、
首に虎のタトゥー、それに金色のメッシュの男の子。






「 一虎だあ 」

「 え、一虎くん!?」






思った以上の大きな声に驚く。


え、千冬、お知り合いですか。






「 あれ?あ!!Aだあ!」

「 一虎、ひっつくな 」

「 一虎くん今すぐAから離れてください 」






彼も気づいたのか
わたしを見ると目をキラキラさせて思いっきり飛びついてきた。






「 え?なに?千冬と付き合ってんの?」

「 いや、ちが、」

「 そうです、ジャマしないで下さい 」






あれ、そうだっけ。

と思いつつ千冬を見ると目を逸らされた。



一虎は首筋に顔を埋めると、
『 会いたかったよA〜!』

って言いながら、こいつもマイキー場地同様、
当たり前のように胸を触ってきた。



やはりこいつも敵だった。






「 うっお♡柔らか、最高 」

「 今すぐ離れろ触るなばか 」






わたしに平和はないのでしょうか。







.

# . 19→←# . 17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (746 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1899人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。