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「 ほんっといい加減にしろ 」
「 ……はい 」
「 …そんな頬を膨らましても可愛いとか思ってないっスよ、決して可愛すぎるなんて、」
「 ばかだっ 」
にしし、と笑うと
『 もぅ、ほんっとに、』って呆れる千冬。
お目当てのカフェに入って早々、
お説教を食らったわたしは
テーブルに置いてあるメニューに手をかけると、
『 まだ終わってない 』って、
正面に座る千冬の手によって阻止された。
「 …前、大切だって言ったよな?」
「 おっしゃいました 」
「 ……はぁぁああ、 ほんっと自覚しろ 」
千冬、怒ると敬語抜けるらしい。
『 はぁい 』って空返事。
深いため息をついてわたしにメニューを渡すと、
『 今日は俺の奢りっス 』って。
ほら、敬語になった。
「 千冬、これ、半分コしよ 」
「 いいっスよ 」
期間限定の、ストロベリーのパンケーキ。
メニューを千冬に渡して
真剣に悩む千冬を、じと、っと見つめる。
「 見ないで下さい、むり 」
「 …ふられた 」
顔でメニューを隠された。
つまんなくなったわたしは、
裏面のメニューを見つめることにして
こんなのあるんだあ、なんて
呑気なことを思ってると千冬越しに、
見たことのある、
首に虎のタトゥー、それに金色のメッシュの男の子。
「 一虎だあ 」
「 え、一虎くん!?」
思った以上の大きな声に驚く。
え、千冬、お知り合いですか。
「 あれ?あ!!Aだあ!」
「 一虎、ひっつくな 」
「 一虎くん今すぐAから離れてください 」
彼も気づいたのか
わたしを見ると目をキラキラさせて思いっきり飛びついてきた。
「 え?なに?千冬と付き合ってんの?」
「 いや、ちが、」
「 そうです、ジャマしないで下さい 」
あれ、そうだっけ。
と思いつつ千冬を見ると目を逸らされた。
一虎は首筋に顔を埋めると、
『 会いたかったよA〜!』
って言いながら、こいつもマイキー場地同様、
当たり前のように胸を触ってきた。
やはりこいつも敵だった。
「 うっお♡柔らか、最高 」
「 今すぐ離れろ触るなばか 」
わたしに平和はないのでしょうか。
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時