# . 半間修二 ページ36
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「 ばはっ♡みーつけたァ♡ 」
「 ……誰だっけお前 」
冬休みのことだった。
なんとなく外に出たくてその土手を歩いていれば、
にぱぁ、と笑ってわたしを見下ろす男。
うーん、見たことあるけど、誰だっけ。
「 お前のそゆとこ好きだぜ♡ 」
「 あー?わたしは嫌い 」
「 あはっ♡あん時と同じこと言ってやがる 」
あん時…?
よーく見ればタバコを吸っていて、
手を見れば【 罪 】と書かれた文字。
……うっわ。
「 半間だァ 」
「 さようなら 」
素早くお辞儀をして家に帰ることを決意。
けど、そうとはいかず、
『 ダリィ、逃がさねぇよ?♡ 』
ってニヤッと笑うこいつの手はわたしの腕。
「 ちっと付き合え 」
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「 ……お前、なに、ギャップ萌えでも狙ってんの 」
「 惚れてもいいぜ、お前なら♡ 」
「 黙れ 」
連れてこられたのは最近できたスイーツ屋さん。
実は人気で、めちゃくちゃ人気で、
完全予約制じゃないと入れないお店。
「 …んへ、甘いもの好きなの 」
「 っ、笑ってんじゃねぇよ好きだわ、殺すぞ 」
どうやら彼は、甘いものが好きらしくて。
ギャップ萌え狙ってますか。
でもこのお店を予約した、って考えると
なんか凄い、可愛いなあ、とでも思えてきた。
「 ね、」
「 あ?」
目の前の男の子はケーキを頬張っていて、
そんな口元にはクリームを付けていて。
可愛い、やっぱり可愛い。
腕を伸ばして、
口元のクリームを人差し指で掬う。
「 可愛いとこあんね、半間 」
にしし、と笑えば、
『 はあ、ダリィ 』と言って、
今度は彼の手がわたしの頬に伸びてきた。
……やっぱり触れ方が、大人っていうか。
そんなことを思ってると、
グイッと自分の顔を近づけてると
わたしの視界には思った以上に整った半間の綺麗な顔。
「 かわいー顔、…めちゃくちゃにしてぇなァ 」
「 は、半間?」
「 なっ♡お前の身体ぶっ壊れるまでしてぇな♡ 」
殴ってやった。
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時