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わたしがそう言い切ると
ち、…松野くんはじりじりとわたしに近づいてくる。
「 お前は、ほんっとにバカ 」
「 ばかはお前らだばーか 」
べーっとベロを出して
威嚇(主に場地に)すると『 こっち見ろ 』って、
なぜか気づけば、ちふ、…松野くんに捕まっていた。
「 今までこのうるさい口はどうやって塞がれた?」
「 えっ…と…?」
「 お前、俺以外で満足できんの?」
「 あ、あの、…ちふ、…松野さん?」
「 お前の身体知ってんの俺だけなんだけど? 」
「 えっちい!!!」
壁に追い込むと、とんっと、壁に手をついて
わたしを見下ろした松野くん。
そんな彼の顔は、
完全に、夜でのあの時の顔つきになっていて。
本能が危険って、騒いでるみたい。
「 上から、キス、ノー、…イエス、」
「 ち、ちが!!」
「 何言ってんの?…欲張りさんが 」
耳元でそう言われて思わず身体が反応する。
そんなわたしを見て楽しむように笑う彼は、
どうしたって、わたしは彼を欲しがっちゃうようで。
いや違う違う。
べ、別に欲しくなんかないもん。
「 おい千冬ぅ、いじめすぎんなよ 」
「 わかってますって、ついつい可愛くて 」
へへっ、て笑う松野くんは鋭くわたしを見つめる。
「 そんで?なんだっけ?場地さんと付き合え?」
「 そ、そうだよ!!」
「 ふーん、…いいの?」
ニヤリと口角を上げる彼は、
反対の手でわたしの頬に手を添えて。
「 俺に触れて貰えねぇんだよ?」
「 っ、別に、いいもん 」
「 お前のちっこいその可愛い身体も抱かねぇんだぞ 」
「 い、いもーんだっ 」
「 あ?だから、お前は俺じゃねぇと満足できねぇの 」
「 そ、そんなの分かんないじゃんか!」
少し、わたしもムキになりすぎた。
意地張ってそう言い返せば、
呆れたように笑って手を離す千冬。
ちが、違う。
「 あっそ、んじゃお望み通り場地さんと付き合うわ 」
「 ま、…っ、どーぞ?ご勝手に?」
自分の言ったことを早くも後悔。
『 場地さん場地さん 』って、
場地の所へ戻ってく、千冬。
じゃなくて、松野くん。
「 千冬なんか!!嫌い!!!絶交!!!!」
「 なんとでも言ってろ、ばーーーーーか 」
名前呼びのくせが、全く抜けてくれない。
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千冬推し! - かっこいい!!!!最後のところとかジーンってする!もうめっちゃ好きい!!!!!! (11月25日 17時) (レス) @page19 id: 2875f094c4 (このIDを非表示/違反報告)
千冬〜 - 4ぬうカッコ良すぎる (11月25日 16時) (レス) @page1 id: 2875f094c4 (このIDを非表示/違反報告)
きい - キュンキュンしました!千冬大好きなんでもう本当に良かった!!!!!!!めちゃドキドキした!!!千冬大好きいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!! (11月24日 9時) (レス) @page13 id: 811719e6bf (このIDを非表示/違反報告)
うさ - めちゃくちゃきゅんきゅんしました…やばいです… (11月21日 20時) (レス) @page20 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
のあ - よかったです千冬くんの可愛いさがもっと可愛い見えて来ましたなんかありがとうございます (4月30日 19時) (レス) @page1 id: fc0f03648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年8月4日 1時