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お布団に入ってから一時間ぐらい経っただろうか
ご機嫌ななるせは私を抱き枕にして
YouTubeを見ながら歌を歌っていた
「なるせちゃん」
な「〜♪ ん?なあにAちゃん」
「寝ないのかい?」
な「寝たらきみ帰るでしょ、分かってるもん」
「…」
ばれてやがる
てかもうとっくに酔い冷めてるでしょこいつ
「帰んないよ」
な「ほんとに?」
「ほんとに」
な「嘘ついたらちゅーするよ」
「…」
な「…はいダウト、ちゅーします」
「なんで!?なんでなんで!」
黙ってたらなるせが覆い被さってきたから
急いで両手で唇を守った
「だめ!だめ!!」
な「そんな嫌がんなくてもいーでしょ!」
「嫌とかじゃなくて!なんかモラル的に!」
な「へえ、嫌では無いんだ」
もうやだこの子!
さっきから生意気すぎる!
何も言えなくなってなるせを睨み付けると
ふっ と優しく笑って私の口を塞いでる手の甲にキスをしてきた
「!?」
な「これで我慢する」
「…あ、当たり前でしょ、」
な「…何その顔、物足りなかった?」
顔が赤くなってるのが自分でも分かる
至近距離で見つめてくるなるせの目が見れなくて
下の方に目線を移すと優しく頭を撫でられた
な「お前すげえな、まじで」
「な、なにがよ」
な「どんだけ俺の事きゅんきゅんさせたら気が済むの」
「意味分かんないし…」
な「好きすぎて苦しい」
なるせはそう言うと私を強く抱き締め
そのままごろんと元の位置に戻った
抱き締められてるせいでなるせの胸元に耳が当たって
さっきよりも速くなった心音がよく聞こえる
な「はやく俺のこと好きになってよ…」
消えそうな声でそう言うなるせに
きゅううっと胸が締め付けられて
たまらず抱き締め返すと
もっと強い力で応えてくる
恥ずかしげもなく言葉ではっきりと
気持ちを伝えてきてくれるなるせに
正直気持ちが揺らいできてるのも確か
なるせのことは大切で
どうしても失いたくない存在なだけに
簡単に答えを出せずにいただけで
きっと私も、なるせのこと好きなんだ
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みずいろ(プロフ) - 凛空さん» いえいえ!未成年の方でなければよければ楽しんでってください〜☺️ (2022年7月7日 11時) (レス) id: 2f7e824f61 (このIDを非表示/違反報告)
凛空(プロフ) - なるほどです、!!ありがとうございます! (2022年7月7日 11時) (レス) @page8 id: 369556c28e (このIDを非表示/違反報告)
みずいろ(プロフ) - 凛空さん» ありがとうございます!R指定付けさせてもらってるので未成年の方や設定で表示しない方にチェック入れられてると見られないのでそれかもしれません! (2022年7月7日 11時) (レス) id: 2f7e824f61 (このIDを非表示/違反報告)
凛空(プロフ) - はじめましてっ、!!こちらの作品が大好きで、続編を見ようとしたら占いツクールでは見れませんと表示されるのですが、原因わかりますでしょうか、? (2022年7月7日 11時) (レス) @page8 id: 369556c28e (このIDを非表示/違反報告)
みずいろ(プロフ) - mioさん» ありがとうございます☺️続編も楽しんで頂けるように頑張ります! (2022年6月26日 21時) (レス) id: 2f7e824f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずいろ | 作成日時:2022年6月6日 21時