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A*side
太輔先輩に突然終わりを告げられた。急すぎて、頭が追いつかなかった。あんなに愛し合ったのに… 泣きたいのはこっちだよって思ったけど肯定する言葉しか出てこなかった。彼の頬に伝う涙が、どういう意味なのか分からないまま。2ヶ月が過ぎた。季節は夏を通り越し秋になる。そうしてる間も太輔先輩からの連絡は無く、委員として図書室へ行っても、姿すら見せてくれなくなった。本当に終わったんだ。
図書室は太輔先輩と初めて会った場所、初めてを経験した場所、ここに来ると悲しくなる。虚しくなる。初期の頃は真面目に行ってた委員会活動も、もう行かなくなった。
それから ひとつだけ変わったことがある
帰ろうと下駄箱へ向かっているとき遠くからだんだん近づく足音と私を呼ぶ声。そして奴は後ろから私に抱きついたのだ
「A〜〜〜 今度の土曜日、暇っしょ。駅前の新しくできたカフェ行こう!デートしよデート!」
「…わあっっ、え、あ、え、行こうかな、って、裕太近いよっ!」
そう、裕太からのスキンシップが前よりも多くなった。身体の関係はなし。太輔先輩とのことは話していないが、もしかしたら裕太は気づいてるのかもしれない
宮「なになになに〜〜おふたりさん 最近より仲良くなったよね〜ついに付き合ったとか?水臭いなあ、教えてよ〜〜」
玉「…まだ付き合ってない!これから付き合う予定なの!宮田は来なくていいからな」
裕太の発言が大胆になったものの、彼なりの優しさなのだろうと私は思っていた。3人で帰ろうと靴を履き替えているとき、また新たに私の名前を呼ぶ声がして思わず振り向く
「…あっ!!!Aちゃん!!!!」
「ゆき…せんぱいっ…」
久しぶりに会う ゆき先輩。そして「急に走って行くな…よ…」とあの日以来会っていなかった 太輔先輩が現れた。気まずさからその場を立ち去ろうとしたが、ゆき先輩から 裕太も一緒ならみんなで帰ろうと提案されたのだ。何も知らない雪先輩と、関係を知っている裕太。その加害者の私と太輔先輩。まるで地獄絵図だった。
「ゆき、ごめん!俺これからAとデートなんだよね。だから今日はパス!」
裕太のナイスフォローで一緒に帰ることを回避してくれたが、デートって太輔先輩に誤解されるじゃん!なんて思ってしまうあたり、本当に自分が情けないと思う。
彼女がいる人を好きになるなんて…
やっぱり神様は許してくれないよね
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あー(プロフ) - 初めまして。 玉ちゃんとガヤさんとどうなっていくのか気になります。 更新楽しみにしています! (2020年9月6日 22時) (レス) id: 04cdb41ac9 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - ぴぃあいさん» わざわざ返信ありがとうございます! なら完結してくれることを祈ってます! 更新されましたらソッコーで見にきます! もう一回最初から読んでこよー!この小説大好きなんで (2019年10月18日 16時) (レス) id: ece7d64652 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア(プロフ) - これこのシーンで終わったんだと思ってました!好きな作品だったので、再開されるなんて嬉しいです! (2019年10月17日 22時) (レス) id: f32e14bd58 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃあい(プロフ) - みさきさん» みさきさんコメントありがとうございます!お待たせしてしまいごめんなさい(TT)私自身もまた踏み込むとは思わずびっくりしています(笑)次こそ完結させるつもりで戻ってまいりましたので、お付き合いいただければ幸いです! (2019年10月17日 20時) (レス) id: 25ed3e0bce (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃあい(プロフ) - るきあさん» るきあさんコメントありがとうございます!そんな昔から読んでくださって今また繋がれたこと嬉しく思います(^^)ありがとうございます! (2019年10月17日 20時) (レス) id: 25ed3e0bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぃあい | 作成日時:2014年8月22日 11時