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｢あー、やっぱりこうなるよね…上履き何処だろう…｣
予想はできていた。
寧ろ今までこうならなかったのが奇跡とも言えるし、こういう状況はずっと想像してて想定済みで良かった。
私の想定だと、靴はゴミ箱？
さすがに教室とか机の上はなさそう。
御影坊ちゃん、そういうの嫌いそうだし、すぐ怒りそうだし。
…分かってはいても、辛い。
結局御影坊ちゃんと誠士郎と3人のグループになってしまった私が悪いのだけど
｢ここにも無い…うーん…｣
誠士郎は私が一緒じゃないならサボるって言うし
御影坊ちゃんは、周りに圧かけてるし
組む以外の選択肢がなかったのです。
ﾊﾞｼｬ
｢っわ…あ…冷たい…｣
水をぶっかけられるとは…
制服は着られないし、体操着は家だし
保健室に行くしかない。
予備の体操着くらいあるだろうし。
｢失礼します｣
｢はーい、用…貴方大丈夫？！びしょ濡れじゃない！｣
誰かにされたの！？と私に事情聴取しながら着替えを出してくれる養護教諭の先生。
若くて美人で人気の先生。
雨が降ってて、は使えないし、素直に誰かにされたなんて言ったらことが大きくなってしまいそうで
先生に言いやがってと言われて酷くなる方が嫌だ。
｢蛇口を捻りすぎてしまって…｣
｢…うーん…｣
あまり納得はしてくれなかったけど何とか納得させて教室に入る。
すると、珍しく御影坊ちゃんの席に誠士郎が遊びに来てて
私を見るなり、誠士郎が驚いた顔をしてた。
私が誠士郎より遅く来たから驚いたのか
体操着姿だから驚いたのか分からないけど
｢Aおは…お前なんで体操着？｣
｢A、なにかされたの？｣
｢あ、ううん。蛇口上に向けて捻りすぎて、頭から被っちゃって…！｣
心配かけまいと明るく振舞ったつもりなのだけど
誠士郎はAがそんなことするわけないじゃん。と納得してくれなくて
本当に、本当にそうだからと強く言うと諦めたみたいに
何かあるなら言って。俺が守るから。と頭を撫でる。
誠士郎に撫でられるのは数える程しかない
心配してくれてる、と思うと心苦しいけど
頭に感じる心地のいい感触が少しだけ私を安心させてくれた。
｢A、靴は｣
｢あ、それも、濡れたので｣
｢…ふーん｣
誠士郎が席に戻っても、御影坊ちゃんは納得してくれなかった。
＿＿＿＿クソ、誰だよ俺のモン傷つけやがって
なんて言ったのかブツブツ言っているから分からなかったけど
御影くんは、すごく怖い顔をしてて
｢暫く俺と凪のそば離れんなよ、いいな｣
私にそう言った。
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
