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｢ということで、適当にグループ組めよー｣
何がということで、なのか。とお思いの方へ
春遠足、と言えばいいのか
2学年全体で山登りをする行事があるらしく、今はその班決めの時間です。
私は生憎このクラスになってからは女の子の友達ができませんでした。
原因？
ひとつしかないでしょう。
｢A、あと2人どうする？｣
｢え｣
｢あん？｣
｢いや、なんで聞くのかなって思いまして…好きな人と組んだらいいのでは…？｣
一瞬、何言ってんだこいつ。という表情を私に向けてから
意地悪く口角を上げる御影坊ちゃん。
あぁ、うん、今日も麗しい顔ですね坊ちゃん。なんて思う暇もなく
御影坊ちゃんは、こちらを見ながら肘をつくと
｢Aは俺と一緒だろ？｣
そう言った。
なぜ私が御影坊ちゃんと組むことは決定事項なんでしょうか。
この登山で混ざれたらいいなぁ、なんて期待を込めて女子に組んでもらおうとしていたのに。
君と組んだら増々友達がいなくなります。
減る友達がいないから減りはしないけど。
｢御影くーん！私達と組まない？｣
｢あー、遠慮しとく。俺Aと凪と組みてぇから｣
｢え？…なんでAさん？｣
御影坊ちゃん、ほら、こうなるんですよ。
視線痛い…私だって組みたくて組んでる訳じゃない。
｢あ、いや、私は他の人と組みますよ｣
｢え！いいの？ありがとう！Aさん！御影くーん！Aさんいい…っ、て｣
｢は？Aが他の奴と組んでいい許可なんてやってねぇけど｣
御影坊ちゃんの中で決定になったことはあまり覆らないことを最近学んだとはいえ
今回の顔は中々怖いですよ、御影坊ちゃん。
女の子、すごく怯えてますよ。
ただ、御影坊ちゃんにキャーと言わない少数派の女だからってどうしてこんなにも彼は私を構うのでしょうか。
｢私がどうするかは私が決めます｣
｢あ？何、俺が嫌なの？｣
顔がさすがに近い。
私は鉄の女とかそういう系では無いのです
御影坊ちゃん。
人並みに照れるとか当たり前なんです。
だって、すごく顔が近いから。
｢…やっと、俺で赤くなった｣
｢ちょ、っと、御影くん…！｣
｢ん？｣
程々の距離を保って欲しいのに
｢玲王、何してんの｣
｢寝てたんじゃねぇの？凪｣
｢こんなうるさい中で寝られるわけないし、俺のAだよ｣
｢悪ぃな、凪。俺が欲しいもんは絶対手に入れる性格なの、知ってんだろ？｣
気がつけば女子の悲痛な悲鳴が飛び交ってて
私は、2人の言葉を流せなくてその場から今にでも逃げ出したい気持ちで溢れた。
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
