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「よし!凪!次はこっちだ!」

「うぇー、っよっと」




御影坊ちゃんも、誠士郎も本当にサッカー初心者なの?と言いたいほどに

ただの素人目だけど、上手に見える。

ボールが言うことを聞いてる、と表現したらいいのか

吸い込まれるように2人について行ってて

ほんの少しだけ、見てるのが楽しいかもと思い始めた。





「はい、2人ともタオルとドリンク」


「うぇー、A飲ませてよー」

「ほら、俺が飲ませてやっから口開けろ凪」




面倒くさがり屋の誠士郎のお世話はほぼ御影坊ちゃんが見てくれていて

私は本当にただ見守るだけ、というか

練習着洗ったり、ボール用意したり、タオルとドリンクくらいしかやることが無い。

本当に私のいる意味はあるのだろうかと思うのだけど





「Aサンキュ」

「Aが見てるなら俺頑張るー」





2人が少しでも私を必要としているなら頑張ろうと

そう思えたりもする。






「玲王ー、そこじゃないー」

「…っ、悪ぃ、もう1回」

「んー」




2人だけが部活終わりの校庭でボールを蹴ってて

玲王様ー!とか、御影くーん!とか全く黄色い声援が聞こえてこない

本当にボールの音だけが響いてて

ほんの少しだけ居心地がいい。

御影坊ちゃんは誰とでも仲良くて人気者だ。

それはきっと彼の長所だと思う。


勘違いならいいけれど何となく彼は、みんなに少し壁があって

笑顔が貼り付けてあるような、そんな感じがする。



だから、今





「凪!今のいいだろ!」

「うん、いい感じ」

「っしゃ!見てたか!A!」

「え?私、ですか?」

「ったりめーだろ?凪も俺もAにいい所見せてぇんだから!」






今は、楽しそうで

誠士郎には壁を作ってないのが凄く顕著に現れてる。





「だめー、俺だけ見てればいいよ。ね?A」

「そんなわけにもいかないでしょ」

「凪ー、お前だけのAじゃねぇーぞ」

「玲王めんどくさい、俺のAだし」





だから、誠士郎はきっと

楽しそうにサッカーをする御影坊ちゃんを見て

一緒にしたいと思ったんだろうなって



そう思った。






「私は私の私だから、誰のとかないよ誠士郎」

「んー、じゃあ今から俺の」

「なに?私の彼氏にでもなるの?」



言い慣れない冗談は言わない方がいいですよ皆さん。





「んー、うん、Aが俺のになるならいーよ」





勘違いしない、私。

これは彼氏になりたいとかそういうのじゃない






「凪、軽い気持ちで言うな」

「軽くじゃないけど」

「俺も軽い気持ちで止めてねぇよ」






なんでもやってくれる人が欲しいだけなんだから勘違いしないで、私

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設定タグ:ブルーロック , 御影玲王 , 凪誠士郎   
作品ジャンル:恋愛
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もむ(プロフ) - 咲夜(さくや)さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……!咲夜さん、読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (11月10日 20時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もむ | 作成日時:2023年10月11日 21時

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