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御影坊ちゃんに私の気持ちがバレた？
いや、私は顔に出てないはず。
と言うよりも、御影坊ちゃんも冗談が過ぎる。
こんな冗談を言い慣れてないのか耳が真っ赤っかでしたよ、坊ちゃん。
同じクラスになってから数日で恋に落ちるなんてありえない。
一目惚れじゃなきゃありえない。
しかも私の顔面は過大評価しても中の中だから、絶対ありえない事が容易に想像できる。
"冗談はよし子ちゃんです"
と紙に書いてそのまま返すと
小さな声で笑うような声が隣から聞こえてくる。
特段面白いことを書いたつもりは無いのだけど
それにしても笑いすぎでは？
｢今どき使わねぇよ、んな言葉｣
｢…語彙が古いので｣
｢悪ぃなんて言ってねぇだろ？｣
授業中に会話をしてしまったせいで、先生に御影！A！と怒られてしまった。
違うんです先生、私じゃなく御影坊ちゃんが仕掛けてきたんですと言いたいところだったけど
言い訳するのも面倒くさいし、すみませんと謝ると＿＿＿＿
｢ｯﾁ…ありえねぇ…サッカーの時間少なくなんじゃんあのゴリラ｣
｢玲王がうるさくしてたからじゃん。Aかわいそーに｣
｢私一人でするからサッカーしてきていいですよ｣
｢あ？んな事させるわけねぇじゃん｣
放課後、プリント冊子を作る雑用を罰として受けることに。
御影坊ちゃんは文句を言いつつ、私が1人でするのは良しとしないのか綺麗に冊子を作ってくれている。
この人はきっと根が優しい人なんだろうなと思う。
こういう、少し口の悪い人気者は、部活行ってくださいって言えば喜んで私みたいな地味な女に任せて行くと思ってたけど
御影坊ちゃんはそういう事をしないし
私よりプリント多めに貰ってくれてるし
多分、悪い人では無い。
｢Aー、膝枕してー｣
｢…枕持参してるでしょ？それ使ったら？｣
｢んー、やだー｣
誠士郎は、人の気も知らないで椅子をくっつけると私の太ももの上に頭を乗せようとする。
誠士郎にとっては特別なことじゃない。
自分の安心出来る相手なら誰にでも言う。
だから、私以外の誰かと仲良くなってしまえば、その子にも普通に言うんだ。
｢馬鹿、凪も手伝えって｣
｢えー、玲王が悪いのに？｣
｢つーか、Aの膝禁止｣
｢ダメ、この膝はずっと前から俺だけのものだから｣
だから、そんな嬉しいこといいながら、私に抱きつかないで
耳が熱いの
顔が熱いの
心臓がうるさくなるの
｢ね？A｣
｢っ…あ、くすぐったい…｣
｢かわい、A｣
止めて、気まぐれな言葉で私を惑わさないで誠士郎
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
