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溜息をつきながらまた連絡のない日々を過ごす私。
でも、今までと違うのは
＿＿＿＿この関係に終止符を打とうぜ
この言葉のせいで気が重い。
あぁ、私が私の気持ちを自覚した時には遅かったんだ。
好きって言えばよかった、もっと早く気づきたかった。
そうしたら、何か変わっていたのだろうかなんて都合のいいことを考えてしまう。
私がこの曖昧な関係を自分から望んだくせに。
｢＿＿＿＿A？｣
｢…誠士郎…？｣
幻覚を見ているのではないかと、そう思った。
最近まで姿を見なかった人が目の前にいるのだから。
｢凪ー！お前どっか行くな…って…あー、悪ぃ…俺邪魔？だよな？｣
｢うん、後で潔達のところ合流するから、待ってて｣
｢お、おう。…畜生…あいつも彼女持ちかよ！！！｣
玲王くんではない、他の人と一緒にいたけれど。
玲王くんは？どうして一緒じゃないの？そう聞きたかった。
でも、私がそこに割っていいのか分からなくて黙ってしまう。
｢久しぶり、どう？俺、変わった？｣
｢あ、うん、なんか、大人っぽくなったね｣
｢ん、まぁ、ね。そうかも。｣
今まで気まずくなるとかそういうことは無かったのに。
何だか、誠士郎と居るのが気まずい。
私が…好きなのが誠士郎では無くなってしまったからなのだろうか。
｢俺さ、Aのこと、結構本気で好きだったんだけど｣
｢え？｣
｢Aは、俺を幼なじみとして、冗談言ってる。くらいにしか思わなかったかもしれないけど｣
誠士郎が分からない。
私にはこの言葉の意味も続きも全く予想なんてできなかった。
｢A、玲王が好きでしょ｣
｢あ＿＿＿＿えあ…｣
｢ずっと前から、分かってた。なのに言えなかった。ごめん、A｣
そう言うと誠士郎は私の頬を撫でる。
誠士郎が謝ることなんて1ミリもないのに、誠士郎はなにか吹っ切れたような顔で私を見る。
｢俺、A争奪戦から離脱する｣
｢誠士郎…｣
｢まぁ、玲王が泣かすなら俺は遠慮しないけど。｣
そう言って誠士郎が目線を移したのは私ではなかった。
私の奥に人がいるように見ていて
私は何が何だか分からないままに振り向くと
｢凪、んなの納得するわけねぇだろ。お前のAへの気持ちもそんなもんかよ｣
｢…俺は選ばれない｣
｢サッカーは諦めねぇくせに、好きな女諦めんな｣
随分怖い顔をした玲王くんが私の後ろに立っていたのだった。
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
