【ブルーロック】青春とは、恋愛である。

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連絡もない、いや、出来ないのかもしれない。

青い監獄に行く前に交換した連絡先。



｢俺からの連絡、すぐ返せよ？｣



そう言われてすぐに来たメッセージにドキドキして

さっきまで一緒にいたのに、今も普通に会話しているようなそんな気分にさせてくれるほどに沢山送ってくれる玲王くん。

そんなメッセージが




＿＿＿＿行ってくる。




そのメッセージ以降、来ることがなかった。



寂しい

会いたい



でも邪魔できない。




そんな葛藤がいつまで続くのだろうか。





ﾌﾞ-ｯﾌﾞ-ｯ




＿＿＿＿"玲王くん"






｢えっ、えっ！？｣





いきなり震えるスマホに驚いて落としてしまいそうになりながら、心を落ち着かせて応答すると




｢も、しもし｣

｢あー…A？｣



声に覇気がない、明らかに元気がない玲王くんの声が私の耳に届いた。



｢どうしたの？嫌なことあった？｣

｢…いや、お前の声聞きたくてたまらなくなった｣



本当は外部との連絡は取れないことになっているらしいけれど
特例で1人、連絡してもいいということになったみたいで


その1人に私が選ばれて嬉しいという気持ちも勿論ある。


だけど、今は心配が勝ってしまう。




｢玲王ー、あ、悪ぃ、電話中か。國神ー、玲王、彼女と電話ー｣

｢なんで分かんだよ、千切…っと、悪ぃ…A｣

｢あ、ううん、大丈夫｣




玲王くんには誠士郎以外の仲間を見つけたみたいで

でも、誠士郎は？一緒じゃないの？と聞くと

寂しく、アイツはもういいと吐いて捨てた。




｢玲王くん、大丈夫｣

｢あ？｣

｢誠士郎、約束、忘れたことないよ。ちゃんと玲王くんのこと考えてると、思う、んだけど…｣

｢っは…！なんだそれ、そこまで言うなら言いきれっつーの｣

｢…もし、2人が決別してしまっても…私は2人のこと…玲王くんのこと、応援しても、いい？｣





ずっと話したかったとか、他にも沢山言いたいことはあったのに





｢馬鹿、お前が好きなのは＿＿＿＿｣

｢わ！私は、玲王くんの…彼女…だよね？まだ…私、振られてない、でしょ？｣

｢…Aのこと、手放すわけねぇだろ、俺が｣





私が励ましたいと思ってたのに

結局私が欲しい言葉を玲王くんから貰ってしまった。





｢私…｣

｢…A、俺凪を取り戻す。んで、こんな関係に終止符打とうぜ、A｣




1分前と今で言っていることが変わってて理解が追いついてくれない。

あぁ、きっと私は玲王くんたちのサッカーには要らないということで

終止符を打つということは





この歪な関係が終わるということ




泣いちゃダメだ、泣けば優しい玲王くんを困らせてしまう

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