検索窓
今日:11 hit、昨日:66 hit、合計:18,470 hit

⚽34 ページ34

「……そんなことも、あったなぁ……」



なんて、現在時系列、12月。

私の隣の席にいた彼は居ない。
私の幼馴染の彼も、居ない。


青い監獄____ブルーロックと言われる施設に2人は行ってしまったから。


寂しい____あんなに騒がしかった両隣が静かなのが落ち着かなくて

連絡が全く来ないことに、寂しさを覚えて

君がいた日々ばかりが頭の中でグルグル巡る。

居なくなって気がつくことが多くて苦しい。








私は____君が好きなんだ。







今更気づいて伏せることしか出来なくて苦しい。




____君は、元気にサッカーをしているでしょうか。




教室なのに重たくなる瞼をゆっくり閉じた____。





「____A?おい、A!」

「わっ……!玲王くん?」

「授業終わったぞ?珍しいじゃん、寝てんなんてさ」



珍しく授業で寝コケて玲王くんに起こされる。

体育祭で、俺の好きな奴とマイクで堂々と宣言した効果が出てしまっているのか
それとも、お姫様抱っこをした効果が出ているのか

こうして私の頭を撫でながら私を覗き込んでいる玲王くんを見ても
誰も何も噂など、悲鳴など、聞こえなくなった。





「玲王くん、ち、近い」

「んー?」

「な、なんでもっと近くなるの!」

「ん?好きだから」



そうなると玲王くんのリミットというものは外れてしまった。

何時だろうと何処だろうと私にアプローチと言っていいのか

ずっと距離も近いし、ずっと触れてくる。

心臓が持つはずも無い。




「はーい、玲王。触りすぎ」

「誠士郎……」

「邪魔すんなよ、凪」

「今起きた、そしたら玲王がAに触ってた。嫉妬」

「ちょっ、何言って……!」





そして、大切な人と宣言してくれた誠士郎も人目なんか気にしなくなった。

その環境の変化が私にはついていけなくて振り回されてばかりだ。





「んじゃ、サッカーで勝負しよーぜ?勝った方が今日は送る、どーよ」

「ん、いいよ。俺絶対負けないけど」

「天才だからって足元すくわれんなよ?」




こんなことも日常茶飯事である。

玲王くんは誠士郎のことを天才だと認めているけど

それでも玲王くんに恐れ多くも送って貰う事も多く、誠士郎が天才なのは私も見ていてわかる

でも、そんな誠士郎に玲王くんが勝つと、何故か嬉しい私が居て




「っしゃー!今日は俺の勝ちだな?」

「なーんか、勉強してきたでしょ、玲王」

「俺はお前に頼ってばかりじゃ、ダメだからな」

「……ふーん。あーあ、着替えるのめんどくさーい……玲王してー」

「はぁ……A、待ってろ、凪の世話したら行くから」




浮気してる気分になる。

⚽35→←⚽33



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
90人がお気に入り
設定タグ:ブルーロック , 御影玲王 , 凪誠士郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もむ(プロフ) - 咲夜(さくや)さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……!咲夜さん、読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (11月10日 20時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もむ | 作成日時:2023年10月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。