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ほぼ全ての競技に出ている玲王くんと誠士郎。
｢玲王様ー！！！｣
｢え、凪くんもかっこよくない！？｣
クラスでは2人の話題で持ちきりだ。
それもそうだ、2人で1位と2位を五分で分けているのだから。
そんな姿を見てかっこいいと思わない方が少数派であろう。
前の私なら、誠士郎がかっこいい、玲王くんくんには興味が無い。で終わらせられたのに。
どっちもかっこいいだなんて、贅沢な女だ。
｢ちょっと、もっとそっち行きなさいよ！見えないでしょ！｣
2人を見て惚けていた私はクラスの女の子に押されてしまってバランスを崩してしまって尻もちをついてしまう。
痛いのもそうだけど、2人の活躍が見れないのが悲しいとそう思って女子の荒波をかき分けて先頭に行くことを決意した。
見たいから、2人のことを。
｢ごめんなさい…！見せてください…！｣
｢アンタいつもそばにいる癖にムカつくんだよ！こんな時くらい私らに見せろっての！｣
｢私だって、見たい…｣
｢は！？｣
ここで引きたくなかった。
来年も見れるかもしれない。でも、そうじゃなくて
今のふたりの勇姿を見たいと今見ないときっと後悔するとそう思った。
だから、私は私に嫌がらせをしてきた女の子だろうとなんだろうと引けないと思って元いた場所を取らないでと思いを込めて、押して場所を取ったのはそっちだと売り言葉に買い言葉で言い返した。
髪を引っ張られて痛かった、でもそれでも譲れなくて私はその手を離すように手を掴むと痛いと大声で叫ばれてしまって
｢何してんだ…！｣
と、私を抑える玲王くんと誠士郎と彼女を抑えたのは、驚くべきことに最初に嫌がらせをしてきた同じ応援団の彼女で驚いた。
｢玲王様…！この子、私が見てたところに割って入ったの！私手首も掴まれて痛かった！｣
｢違っ…｣
｢違うでしょ、アンタがこの子押してたの、私見たけど｣
なんでこの子が私を庇っているのだろうか。
玲王くんがいる手前？？？でも、この2人は仲がいい筈だ。
いつも一緒にいる、共に玲王くんを好きなもの同士で
私を嫌いなもの同士なのに。
｢は！？なんでアンタがこの子庇うのよ！｣
｢…玲王くんがこの子を好きな理由が、わかるからに決まってるでしょ｣
そう言うと、彼女は私に早く髪の毛を直してくるように伝えて
玲王くんと誠士郎に付き添いを頼んでいた。
そんな様子に2人も驚いたのか、お礼を言って私を教室に一旦連れていく。
｢大丈夫？A、痛かったでしょ｣
｢お前が喧嘩受けてんなんて珍しいじゃん、なぁ、話してくれるか？｣
喧嘩をしてしまった私をどうか軽蔑しないで。
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
