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冗談言わないでと強く言うと誠士郎は口を尖らせながらまた拗ねて伏せてしまった。
2人と付き合うなんて聞いたことがないし、何よりそんなことしたら最低じゃないかと思いながら誠士郎に説得してもそんな事ないし。と返されてしまって打つ手が無くなってきてしまった。
御影くんに助けを求めようと彼の顔を見る。
｢ん？俺は凪と同じ意見だけど？｣
ダメだ。この2人に常識という2文字が通じない。
普通に考えて欲しいと私の説得する人が2人に増えた状態でそう言っても2人は聞く耳というものを持っていなく全くもって聞いてもらえないのだった。
私が折れるまで誠士郎は拗ね続けるし、御影くんは手を貸してくれないだろう。
でも、私だって折れる訳にはいけない。
もういっその事、誠士郎を置いて帰ろうかとか考えたけれど
誠士郎が拗ね続けて、家に帰るのがめんどくさいとなって学校に居座り見回りの先生方に迷惑をかけることも
家に誠士郎のご両親から電話がかかってくることも容易に想像できる。
だからどの道、私はこの男を説得して家に帰らせるしかないのだ。
｢Aが俺らの彼女になるまで俺動かなーい｣
｢……私の気持ちは無視なの？｣
｢うん｣
｢え？無視なの？｣
｢だって、俺と玲王、どっちもAを惚れされる自信、ある。でしょ？玲王｣
再び机に戻って伏せてた誠士郎が御影くんの方を見ると
御影くんはそれをなんと受け取ったのか分からないけど意地の悪い笑顔を浮かべて私を後ろから抱きしめて、当たり前じゃん。とそう言った。
息がかかる距離で擽ったくて逃げたいのに、御影くんはそれを許してはくれない。
寧ろ誠士郎と共闘し始めてしまったのだ。
私が首を縦に降るまで、絶対に離さないと、逃がさないと言われてしまった。
こんな状態をずっと続けてたら私の心臓がおかしくなってしまう。
｢わかった、A。Aが嫌がるならキスしない、それ以上もしない。どう？｣
｢いや、だから……2人と付き合うのが倫理的にって、話だって｣
｢んじゃ、こういうのはどーよ、期間は半年間。これならいいだろ？｣
何を言ってもダメとはこの事で、何がいいのか分からないけど私の頭はきっと麻痺してしまっていた。
期間が決まっているなら、と私の頭が言うことを聞いてくれない。
いや、私の本心が最低なのかもしれない。
どちらを好きなのか、私が確かめたいと思ってしまっていたから私は＿＿＿＿
｢……2人が…それでいいなら｣
口からこんな言葉が出てしまっていたのだろう。
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
