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テストが終わるとやってくる行事がある。
それは、私が本当に苦手な行事、体育祭である。
誠士郎や御影くんみたいに運動神経も良くないし、そもそも競技になんて出たくないし
応援合戦で踊るなんて出来ないし、声も小さいし
上記のことから、私は体育祭がとても苦手です。
今からでも休む手立てを考えなければとそっちに奮闘したいくらいに。
｢凪、お前勉強してねぇのになんで上位なんだよ｣
｢え、覚えるだけじゃん｣
｢お前…それデケェ声で言うなよ｣
テストの結果、学年1位は御影くん、3位が誠士郎、私は悲しいことに20位。
私のそこそこ加減はここでも発揮されるのかと呆れてしまう。
いや、それよりもこの後の体育祭実行委員決めが憂鬱で仕方がない。
一応進学校のここでは、あまり行事ごとの委員会とかは極力みんなやりたがらない。
なぜなら、勉強の方に時間を費やしたいから。
だから、クジで決めるのではないかと非常に不安になる。
こういう時に引いてしまいがちな人は、確実に選ばれたくないと強く思っている人間即ち…私だからだ。
｢A、顔固くない？だいじょーぶ？｣
｢おい凪、何ほっぺた触ってんだよ、離せ｣
｢触れるもんなら玲王も触れば？両頬とも俺が触るから触らせないけど｣
｢上等…半分は俺が触ってやんよ…！｣
だから、玩具にされてるなんて気づかず、ハッとした時には2人に触れられていて驚いて咄嗟に距離を取ってしまった。
誠士郎はもっと触っていたかったとか言うし、御影くんもそれに何故か賛同しているし
2人はわかっていない。
その2人の行動で、クラスの注目の的になっていることを。
嫌がらせが無くなったとは言えど、女子の目が怖いことを。
｢ほら、席つけー。今から体育祭実行委員決めんぞー｣
先生がそう言うと私の予想通り、クラスからはやりたくないと言わんばかりの雰囲気が漂っていて誰も手を挙げ無かった。
御影くんはこういうの好きそうなのにと、見てしまうと
ちょうど振り向いた御影くんと目が合ってしまって、何もやましいことは無いのに逸らしてしまう。
感じ悪いことをしてしまったと思いながら後悔していると
｢仕方ねぇな、俺とAが実行委員、それでいいか？｣
御影くんに仕返しをされてしまった。
絶対やりたくなかった実行委員に、御影くんとなることになってしまったから。
｢俺と一緒なら、大丈夫、だろ？｣
でも、意地悪く笑う御影くんに安心してしまう私がいることに驚いている。
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
