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｢御影くーん！一緒に写真撮ろー！｣
｢ちょっと！私が先だったのに！｣
｢ほら、全員と撮ってやるから、並べ｣
そんなに高い山を登ったわけではないので、結構あっさり頂上について
頂上に着いた班からご飯を食べるのだけど
頂上に着くなり御影坊ちゃんと撮影会が始まってしまい、私と誠士郎でご飯を食べることに。
咀嚼めんどくさいから、って言って誠士郎が持ってきたのはゼリー飲料で
誠士郎らしいなぁ、なんて思いながら隣でお弁当を広げると
｢ね、Aが作ったの？｣
｢卵焼き以外はお母さんだよ｣
｢あー、Aの母さん料理上手だもんね｣
｢またおいでって言ってたよ、お母さん｣
｢ん、行くよ絶対｣
幼馴染らしい会話をしてご飯を食べようとすると
さっきまでゴロゴロしてた誠士郎が口を開けて私の目の前で座って待っていた。
本人に言ったら俺男なのに？って怒られそうだけど
可愛いと思ってしまう。
｢どれがいいの？｣
｢え、もち卵焼き｣
｢え、お母さんのじゃないよ？｣
｢？Aのが欲しいんじゃん｣
誠士郎のこれは特別だからじゃない。
そう言い聞かせて卵焼きをあげると、ん、うまい。って言いながらめんどくさい咀嚼をして食べてくれた。
｢御影くん、すごい人気だよね｣
｢…気になんの？玲王のこと｣
｢え、全然？凄いなーって｣
御手洗に行ってくるねと、誠士郎の傍を離れようとすると
一緒に行くと言って聞かない。
子供じゃないんだから大丈夫だよって言っても聞かないから近くまで送って貰うことに。
幸いにも女子はみんな御影くん！モードだから誰も私の事なんて気にしてないだろうと警戒心がなかった。
｢ちゃんと戻ってきてよ｣
｢分かってるよ、送ってくれてありがとう｣
居たんだ、御影くん！ってなってなかった女の子が。
女子トイレに入って出ようとすると、5人くらいの女子に囲まれた。
同じクラスの女の子ももちろんいる。
もしかしてこの人たちが私に嫌がらせしてきたのかなと思いながら、なんですか？と聞くと
｢なんですか？じゃ無いんだけど。ちょっと話しあるから着いてきてくんない？｣
｢ごめんなさい、人を待たせてるので…｣
｢大丈夫、その待たせてる人は今、先生に雑用係で捕まってるから｣
逃げ道を完全に塞がれてしまって
私は彼女たちに大人しくついて行くしか無かった。
｢御影くんの周りウロチョロしないでくれる？｣
｢御影くんは、みんなのなの、わかる？｣
そんなの分かってる程々にって言ってるのにあっちから構ってくるのに
私だけどうして崖から落とされてしまうのでしょうか。
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
