01 ページ1
振られた。
＿＿＿＿10年間付き合ってた彼氏に。
心が空っぽになった。
何も無くなった。
だって、私には、あの人が全てだったから。
私の人生だったから。
＿＿＿＿｢お前なんで俺の事信じてくんないんだよ！！｣
＿＿＿＿｢疲れたよ、ずっとずっとずっとずっと!!!嫉妬ばっかりして、勝手に想像して泣いて！俺の身にもなれよ！！｣
＿＿＿＿｢お前、重いんだよ｣
＿＿＿＿｢だから、浮気されんじゃねぇの｣
重い女でごめんね。
信じられなくてごめんね。
沢山嫉妬してごめんね。
泣き虫でごめんね。
謝っても謝っても
＿＿＿＿もう君は私の元へは帰ってこないんだ。
そんな事実が受け入れられなかった。
二人で一緒に住んでたマンションは広くて
思い出が散らばってて
心が苦しかった。
見るだけで吐きそうだった。
1分でも1秒でも居たくなくて
カバンとスマホと財布だけ持って、家から逃げるように
外を飛び出した。
｢…夜って、こんなに明るいんだなぁ…｣
仕事が終わって、そのまま家に帰って
彼のためだけに時間を使ってた私は
外に出る機会なんてほとんど無かった。
田舎から、東京に上京した時は
東京の夜ってどれだけ明るいのかな？なんて
会話してたっけ？
あー、やだやだやだやだやだやだ。
たったこれだけなのに。
｢…なんか、パーッと出来るところないかなぁ｣
｢それならいいところがありますよ？！｣
私の呟きを待ってましたと言わんばかりに近づいてくる、黒いスーツの男の人。
キャッチってやつだろうか。
田舎では見なかったからか
キャッチのお兄さん対策をしてなかった為に経験値が少なすぎるのか
｢六本木でパーッとできるところと言えばここしかないっす！｣
｢…なん、ですか？ここは…｣
｢クラブです！｣
｢…はい？クラブって、踊るところですよ、ね？｣
動画配信サービスでしか見たことがなかった。
だって私には縁がなかった
あ、いや、縁がないと思っていた場所だったから。
｢私、ダンスとかって苦手です…｣
｢その場で見て、酒飲むだけでもいいんで！物は試しっすよ！！｣
ほらほらー！と言われて背中を押され、年確やら何やら色々してから中に行くと
中は騒がしく、若い男子女子が楽しそうにしていて
なんというか、圧倒されるしか無かった。
でも、あのキャッチのお兄さんのせいで
私の人生が変わるだなんて思ってもみなかったんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
!? - あぁ!三人共好きなんですけどおお!! どうしよ よだれが止まらん…… (4月22日 17時) (
レス) @page50 id: 37f7d05f89 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - YUMiさん» YUMiさん！！コメントありがとうございます！！3人から愛されて欲しいです！！！！うふふ！嬉しいコメントで私もヨダレダラダラです！笑笑これからもよろしくお願いします！！ (2023年3月18日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - コメント失礼します!!何ですか、これもう3人に愛されちゃうんですか??ヨダレが止まらないです笑。とても楽しく読ませて頂いてます!! (2023年3月18日 18時) (レス) @page32 id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - みいさん» わぁー！！みいさん！！！こちらも読んでいただけてるなんて！！！！(´；ω；｀)ありがとうございます！！！！みいさんも最高です！！これからもよろしくお願いします！！ (2023年3月6日 12時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
みい - さすがもむさん最高です！！！！！！！ (2023年3月6日 9時) (レス) @page3 id: 13de0dd53a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もむ | 作成日時：2023年3月4日 0時
