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千切くんの前で何回失神したら私は気が済むのだろうか。
通算2回目の失神に、千切くんは私に引いているに違いない。

それよりも、私はとても失礼な人間だと思われている可能性が高い。

千切くんの前では話すことは出来ない、失神する。

スリーアウトまで目前な私に本当に仲良くしてもらえる価値などあるのだろうか。




「お、目覚ましたか國神達に連____」

「潔くん…」

「…なんだ?どうしたんだよ」




この時間空きコマな潔くんが國神くんに言われて私の様子を見に来てくれたのだろう。

いつもは元気にヘラヘラ笑ってられるのに、千切くんのことに関してになると全く自分の失敗に笑えなくて

泣きたいのを堪えて潔くんを見ると、潔くんは私の前髪を上にあげるように撫でてベッドに座る。

彼女が出来ないだとか、リア充本当に爆発してくれと言っている彼だけど

こういう事を好きな子以外にしているから女の子に振り向いて貰えないのでは?と思ってしまう。






「千切くんに嫌われたと思って……」

「なんでだよ、嫌がらせでもしたのかお前……」

「す!するわけないじゃん!……上手く話せないし…失神するし…」




そう言うと、そんなことかよ。と私の悩みをそんなこと。で済ませてしまう彼に少しだけ納得いかなくて下唇を噛んでしまう。

そんな仕草に気づいたのか、怒んなよ説明してやる。と言いながら私の頭を軽くなでると




「千切が、サッカー見に来ねぇ?だって」

「え?」

「嫌いな奴、誘うようなやつじゃないけどな千切お嬢様は」





千切くんが私を誘ってくれた?

脳内処理が追いつかずに呆然と潔くんを見ることしか出来なかった。






「そーそ。俺のカッコいいところは顔だけじゃねぇところ、見せてやるよ」

「っ、あ……」




千切くんは優しい。

そして、千切くんは勘違いをしている。

私は決して千切くんの顔だけが好きな訳では無いのだ。

千切くんという存在ごと好きなんだと訂正したいのに、急に目の前に現れて
顎を掬われ、目を合わせられてしまったら


声の出し方すら分からなくなるくらいに緊張してしまう。





「Aに意地悪してやんな、お嬢」

「してねぇのに國神に邪魔されちった」




そう言いながら千切くんは私から離れてしまう。

心臓がバクバクと大きな音を立てて顔が、触れられたところが熱くなる。




「んで?A来てくれんの?」

「A、行くか?」

「ちょい待ち潔、俺が聞いてんだからお前退場」

「はぁ!?俺はAが緊張してると思ってだ____な、離せよ國神……!」

「すまん、許せ」




そして私は千切くんと2人きりになってしまった。

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設定タグ:ブルーロック , 千切豹馬 , 潔世一   
作品ジャンル:恋愛
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ゆい - こんな素敵な小説初めて読みました。続きが超超超楽しみです!何だかもう生きる励みになります…🥲これからも応援してます!! (2月4日 7時) (レス) id: 2a419589a1 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - あぽろさん» わぁー!!!ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです!これからもゆっくり更新することになりますがよろしくお願いいたします!!!! (1月5日 22時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ - この小説大好きです!!キュンキュンしまくりでスクロールする手が止まりません!これからも頑張ってください!!💗 (1月4日 0時) (レス) @page13 id: 60a5994a82 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - ちささん» ちささん!ありがとうございます!前作から……!嬉しいの極みです!!!!不定期更新で申し訳ありませんが千切の魅力、頑張って出せるように頑張ります!これからもよろしくお願いします! (12月13日 14時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 「青春とは、恋愛である。」からきました!前作もすごく好きなのですが、なにせ千切くん推しなもので、すごく楽しみです…!現時点でもう大好きです!!更新楽しみに待ってます! (12月12日 3時) (レス) id: 3ee6d9cd32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もむ | 作成日時:2023年12月11日 23時

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