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心を落ち着かせて講堂に戻ると待ちくたびれてしまったのか、千切くんが伏せて寝ていた。
寝ててよかったと一安心しながら、國神くんには近くに座ってて下さいとプロテインを餌に釣るとまんまと食いついてくれて
彼は私の真ん前に座っている。
それにしても美しい長いまつ毛に白い肌、本当にかっこいい要素しかないと思いながらつい観察してしまう。
隠れて撮りたい気持ちは山々ですが、心のアルバムにそっと記憶するからいいんだい！と思いながら気の済むまで、教授が来るまで観察していると
自分の腕を枕にしていた千切くんが腕の隙間から私と目を合わせる。
｢流石に見すぎ｣
｢＿＿＿＿!!?｣
本来ならギャー！！！と叫んで逃げるのですが、講義が始まってしまったのもあって声を限界まで発さずにただ黙って目を見開いてしまう。
人間、そんなにすんなり目を覚ますことが出来るのだろうか。
私なんかは、お布団が離してくれないんだよぉ〜！みたいな葛藤を経て我に返り、ｽﾝｯってなってから起きるのに。
どうして寝起きまでそんなに麗しいの？千切くんは。
そして今焦っているのは、潔くんと國神くんの友達の女が、自分の寝顔を真顔で見てくるやばい女だという認識をされてしまうこと。
＿＿＿＿潔、この女やべぇよ
＿＿＿＿國神、この女近づけないようにして
ジ・エンドリターンズ。
せっかく仲良くしようと言われたであろう昨日の今日でその関係値が全て水の泡。
まだ何もしてないけども、水の泡、
卒業前に一言くらい話してい且つ｣記憶に残る思い出だけは作りたかった……。
｢俺の寝顔、そんなに良い？｣
千切くんは小声の時は少し声が低くなる。
私の白紙に近い、脳内千切くんノートに追加された。
私は話したら浄化すると思い、且つ全力で肯定したら今度こそ引かれると思い
控えめに頷くと、千切くんは悪戯が成功したみたいに楽しそうに口角を上げる。
｢ちゃんと反応していい子。よしよししてやろうか？｣
ごめんなさい、千切くん。
私には、その台詞はまだ刺激が強すぎます。
冗談でも、私という愚かな存在は間に受けてしまうのです。
私、天からお迎えが来てしまいます。
いや、もう来てるかもしれない。
だって、フラッと……ふわっとするのだから
｢おい……！っと……危ねぇー。教授、この子医務室連れて行ってきます。倒れたんで｣
私は知る由もなかったのです。
昨日、私が失神して運んでくれたのも
今、失神して運んでくれたのも、千切くんだということを。
｢これ教えたら……A失神すんだろうな……黙っとくか｣
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ゆい - こんな素敵な小説初めて読みました。続きが超超超楽しみです！何だかもう生きる励みになります…🥲これからも応援してます！！ (2月4日 7時) (
レス) id: 2a419589a1 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - あぽろさん» わぁー！！！ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！これからもゆっくり更新することになりますがよろしくお願いいたします!!!! (1月5日 22時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ - この小説大好きです！！キュンキュンしまくりでスクロールする手が止まりません！これからも頑張ってください！！💗 (1月4日 0時) (レス) @page13 id: 60a5994a82 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - ちささん» ちささん！ありがとうございます！前作から……！嬉しいの極みです！！！！不定期更新で申し訳ありませんが千切の魅力、頑張って出せるように頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (12月13日 14時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 「青春とは、恋愛である。」からきました！前作もすごく好きなのですが、なにせ千切くん推しなもので、すごく楽しみです…！現時点でもう大好きです！！更新楽しみに待ってます！ (12月12日 3時) (レス) id: 3ee6d9cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年12月11日 23時
