おじさん、大好き！！【kinggnu】

理性戦争 ページ32

常田side






車まで結構な距離があるからゆっくりみんなで歩いていると





さすがに歩く揺れで意識が戻ってきたのかAが「ん〜、、？」と小さく唸っているのが聞こえる。







かと思えば俺の背中に顔を思いっきり埋めて





「大希くんの匂いだぁ〜、、」





と掠れた声で呟いた。









常「たばこ臭ぇだろ？」
　









「ん〜ん、へいきへいき〜」









井「A〜俺がおんぶしてあげてもいいんだよ〜？」









俺も流石に疲れてきてたから理に寝ぼけたAを預ける。









井「今日の俺は珍しく香水つけてるからね〜へへ〜」






「ほんとだね〜…いい匂いだね…」









自分から香水アピールをしたものの首元に顔を埋められて明らかに動揺している理。









常「ふ、笑」








井「いい匂いだよね〜わかる、けどAちゃん、首元に顔うずめるのはやめなさい」







「…」








井「……」









井「んぁあダメだ！！！俺には不向きだった！！認める！和輝、パス！！」






常「理がリタイアなんか珍しい。いつもなら意地でも諦めないのに」


　


井「もうダメだ、、」








続いて和輝がAをおんぶする。






新「…あ〜理の気持ちわかるかも」









勢「この流れだと来そうだけど出来るだけ俺にはパスしないでよ〜そんなに力もちじゃないからね〜」






井「もうこれに関しては力の話じゃないんだ、、あっても力抜けていくんだ、、」









「ん、和くんの匂いだぁ」






新「A、耳元で話さないでお願い」







「ん〜？」








新「くっそ…ごめん…遊…パス…」









勢「え〜もうまったく、、みんななんでそんな弱いの？」







勢「よいしょっ、あ、軽っ」






「次はせきゆ〜だぁ〜」






勢「そうだよ〜ん」






なんかAもうお前起きてるくね？自分で歩けるんじゃね？って言いたくなったけど遊がめちゃくちゃ余裕っぽいから面白くてそのままにしてみる。








「そういえばねぇ、水色の貝殻拾ったんだよぉ」




勢「水色？凄いじゃん、俺もピンクなら見つけたよ」






「ピンクいいなぁ、遊くんの髪の毛じゃん」




勢「水色と交換するか？」






和輝が一発アウトだったのに対し耳元で話しかけられても全然余裕の遊。






そこに関しては尊敬する。

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