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亮介くんは強引に私を助手席に乗せて、
ドアを閉める。
自分も運転席に座ると
すぐにエンジンをかけて車を動かした。
花「ごめん、強引にこんなことして。
でもあのままあそこにいるの辛かったんじゃない?」
「そんな…。
あの、なんで…。」
花「前から少しだけ思ってたんだ、
もしかしたらって。
でも今日確信した。
るりちゃん、
好きな人、いるでしょ?」
ハンドルを握り、
前を向いたまま、
私にそう問いかける亮介くん。
「えっ…。」
戸惑う私に、
亮介くんが言った言葉が
深く私の心に刺さる。
花「魔法使いと人間の恋愛は難しいと思うよ?」
魔法使いと人間の恋。
それは、西島さんと私の恋ってこと。
その一言に、ぽろぽろと涙が零れ落ちた。
「そんなの。
わかってる、よ。」
花「まあ、魔法使いも人間に恋しちゃってる
みたいに見えるけどさ。
って、るりちゃん…泣かないでよ。」
亮介くんはそう言って運転席から
手を伸ばしてそっと私の頭に撫でる。
西島さんとは違うその感触に
また切なさがこみ上げてくる。
「ごめんなさい・・。」
花「やだな、なんのごめん?
俺、るりちゃんのこと
あきらめるつもりないからね。」
「でも・・。」
花「今はまだ友達だけど、
まだ、俺にもチャンスあるかもしれないじゃん。」
思わず亮介くんの顔を見る。
花「るりちゃんの手を握った時のにっしー、
すげー怖い顔で俺のこと見てた。」
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リリィ(プロフ) - ちゃんうめさん» ちゃんうめさん。コメントありがとうございます!温かいコメント頂いてとても嬉しく、こちらこそ感謝です☆ (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» 由希さん、ありがとうございます!やっと続き書き始めました!引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - りんさん» りんさん、ありがとうございます!すっごく嬉しいです。続編、書き始めたのでよかったら引き続きよろしくお願いします! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いろんな方の小説がある中で、やっぱりこの話が1番大好きです本当に( ; ; ) ずっとずっと読み続けたいです…お話楽しみにしてますね! (2018年5月17日 21時) (レス) id: 76f9ce82a3 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 4終了お疲れ様です。続き楽しみに待ってます (2018年5月16日 23時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2018年4月14日 21時