大好きな人は。4

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大阪での仕事は思いのほかスムーズで、でも、
西島さんにつくときとは違う緊張感。


トークショーって、
お客さんとの距離が近い。


でも本当に楽しそうに話す與さんの姿を見て、
改めて、AAAの魅力の多彩さに気づく。


いつも西島さんのストイックな
作品づくりのそばにいるけど、
與さんの温かい空気、
伝えたいことを丁寧に話す心は、
術は違えども、根は同じ。


ファンの人たちに、何かを届けたいという思い。


すごい人たちと
仕事をさせてもらえてるんだよね、私。




その日一日の仕事を終えて、
みんなで食事に行く。


私の席は何故か與さんのとなり。


與「今日はつかれたやろ？
ちゃんと食べて早く寝ないとな。」


「ありがとうございます。」


とは言ったものの、緊張からか胃が
あまり食べ物を受け付けずにいた。


そんなときに西島さんから、LINE。


「ちゃんと食べてないでしょ。」


えっ？
なんでわかるの？と思わず周りを見回すと、
隣の與さんがおかしそうに私を見てる。


「あっ！告げ口しました？」


與「ごめんごめん。

まさか、にっしーいてると思った？」


とクスクス笑ってる。


與「見てこれ。」


と画面を示される。
そこには、


『食べれない様子だったら、
ゼリー飲料でもなんでもいいから
少しでもお腹にいれるように言って。

わかりましたって言っても
買いに行かないかもしれないから、
ちゃんと見届けてください。』


お願いってかわいいスタンプまでついてる。


與「だってよ。どうする？」


それを見た私は、

「スープなら食べれそうなので、
注文してもいいですか？」

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