【na･po･li】ナポリの始末屋たち (ページ3)

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私が彼らと生活を共にするようになったのは数年前の話

当時高校生だった私は何不自由なく暮らしていた

幼い頃に両親と兄を亡くし
親戚の家に預けられ
虐待や暴行、性的な暴力も受け
今じゃ役に立ってる察しの良さのおかげで
「気持ち悪い」「見透かしてるみたいで腹が立つ」「不気味」
など言われたい放題

ある日
「好きでうちに入れたわけじゃない」
と言われた後
「私だって好きでここに来たわけじゃない」
なんて言い放ってボロボロの体で外に飛び出したっけ

その時に蘭たんに出会って(その時は優しかった)

一時的に保護されて

あっという間に仲間入り

この道を切り拓いたのは蘭たんだってのに
今じゃ蘭たんってば

「早く退けて、ここ俺のソファー」

なんて、シッシッて手のひらを動かす

「ｺﾜｲﾅｰ」

shu3がそう言いながら私の腕を引いてソファーから立ち上がらせる

それでも何故か私は蘭たんを嫌いにはなれない