【na･po･li】ナポリの始末屋たち (ページ18)

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「スカート短い」

車に乗ってすぐ言われたのはその言葉だった

「…蘭たんに変なところ見られる」

「こら！蘭たん！見ちゃダメ！」
「ｳﾜｧ、ﾍﾝﾀｲﾀﾞｧ」
「小姑やんもはや」

ワイワイガヤガヤと
何だかんだみんな緊張しているようで

緊張を解すためなのかいつも以上に喋る

「いや別に見たくてみたわけじゃないけど」

「じゃあ何でスカートの丈のこと言うのさ」

「いや短いじゃん、これから変態ジジイのところ行くのに」

言ってもスカートは膝丈

これで短いとか、校則の厳しい学校か

なんて頭の中でツッコむ

でもたぶん、この間の1件があってからみんなは私に対して厳しくなってる

私はまったく気にしてないのに

「とりあえず、変態ジジイとAを2人きりにしないように動くから」

「ありがとうhacchi」

いつになくピリピリして感じる

私やっぱり足引っ張ってるのかな、なんて