【d!】青春メロンソーダ【zm】 (ページ4)

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言われた通り、私はホームルームが終わった後に教室から出た。

ゾムくんと歩いていると思われたくなくて、少しだけ離れて歩いた。

朝の屋上は澄んでいた。今日は天気が良くて、早く日陰に移動したいと思った。

屋上の給水塔の影で、私は体育座りをしていた。

ゾムくんは壁に体重をかけて、長い足を伸ばして座っていた。

ゲームをしていたゾムくんは、いつの間にか寝ていた。

こっくり、こっくりと規則正しく横へ動いていた。

その様子を見て、いつの間にか私も寝てしまっていた。

目が覚めると、私の頭は何かに体重をかけていた。

私の横を見てみると、ゲームをしているゾムくんがいた。

私はゾムくんの肩に体重をかけてしまっていた。

zm「あ、目ぇ覚めたんか。おはよ。」

と、平然そうなゾムくんとは反対に、私は焦っていた。

『ごめん…っ、肩、重たかったよね。ほんとに、ごめんなさい。』

zm「それぐらいで謝んなや。お前の頭ごときで俺の肩は弱ったりせんから。」

あ、この人案外優しい人なんだなって思った。

zm「来週からは授業受けんとなあ」

zm「お前はちゃんと起きて板書せえや。俺がそれ写すから。」

どこまでも他力本願だな、と思わず笑ってしまった。

zm「はは、お前笑えるやん。なあ、お前の名前なんやっけ？」

『もう忘れたの？A、一応隣の席なんだから覚えてね。』

覚えた、と言った後にゾムくんは立ち上がった。

zm「ほら、もう夕方やで。とっくに帰る時間や。はよ帰らんと」

と、言ってゾムくんは私より先に帰って行った。

後に気がついたが、ゾムくんは私を起こさずに帰宅時間になっても待っていてくれていたのだ。