【d!】青春メロンソーダ【zm】 (ページ3)

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帰宅部の朝は遅かった。ほぼ遅刻ギリギリのバスに乗って登校する。

私は学校に無事遅刻せずに登校できた。遅刻まで残り30秒前ぐらいに、ゾムくんも来た。

＿＿＿＿

ホームルームが終わると、ゾムくんはさっさとどっか行ってしまっていた。

その後も帰ってくることは無く、教科担当の先生も出席の時に若干呆れ気味だった。

ゾムくんの机に、メモが置いてあることに気がついた。

［大切そうなプリントがあったら屋上までもってこい］

多分、誰も持っていきたがらないと思った。

ここで持っていかなかったら機嫌悪くなって、隣の席の私まで被害が及びそうだ。

それは困るので、私は放課後持っていくことにした。

屋上にゾムくんは1人で座ってゲームをしていた。

クラスではフードで顔があまり見えないが、今はフードを脱いでいた。

zm「ん、ああ。メモ読んでくれたんや。ありがと。」

『全然いいけど。ずっとここにいたの？』

zm「おん。どうせ授業せんやろ？一日目って。大体俺の事知ってるやろうし。」

「明日も多分そんな感じなんやろうけど。なあ、明日俺と一緒にサボらへん？」

どう答えるのが正解か、分からなかった。

ここで断ると、どんな反応をするのかが怖くて、私はただ頷いた。

zm「じゃあホームルーム終わったら一緒行こ。」

春の木漏れ日は、少しだけ彼を柔らかくさせているようにすら感じさせる。