【d!】青春メロンソーダ【zm】 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:5,098 hit

2L ページ2

私たちのクラスは文系、平凡な成績のクラスだ。

多分ゾムくんは素行不良で特別クラスに行けなかったんだと思う。

私もさほど頭は良くなかった。

担任の先生と服担任の先生が挨拶をした後、出席番号順に自己紹介が始まる。

『Aです。帰宅部です。よろしくお願いします。』

誰も覚えないであろう自己紹介を端的にする。私が終わったちょっと後、ゾムくんの番だった。

zm｢ゾム。帰宅部。あんま不用意に話しかけんでもらえると嬉しいで〜す。｣

ゾムくんの自己紹介が終わった後、確実にクラスの雰囲気が変わった。

コソコソと怖い、とか終わった、とかいう声が聞こえる。

始業式も特に何もなく終わり、新しい教科書が配布された。

zm「おい、お前。名前ペン貸せや。」

『え、私今自分の書いてるんだけど。』

zm「俺の方が先やろ。」

強引にペンを奪って自分の名前を書いた。

ぐちゃぐちゃで雑に、早く書いていた。

zm「ん。ありがとな」

そう言って、ペンはすぐに返された。

そうして、あっさりと一日目は終わった。