彼岸柱、魔法学園の常識を覆す -1-

第二十二の刃 ページ22

クルーウェル「入れ。」



『学園長に呼ばれてきたんですけど…っておぉ、顔が良い…。』



クルーウェル先生はあれだ。自分の顔の良さを自覚してるタイプ(偏見)
だってほら…大人の色気がしゅごいもん……。



クルーウェル先生は「…ほう」と何やら言うと、私の結ってある髪を少量掬い上げた。



クルーウェル「珍しい髪色をしているな。悪くない。」



アーーッと辞めてくださいお客様！！！！
人前で鼻血は出したくないんです私！！



そしてクルーウェル先生は、「デイヴィス・クルーウェル」と言う名前。なんかもう、名前だけで溢れるかっこよさ(？)



『ひぇ…じゃねぇわ。あの〜、私をここに呼んだ理由をお聞きしても？？』



クルーウェル「…これを、仔犬に渡そうと思ってな。」



そう言って、先生が手にしたのは瓶。中には液体が入ってる。仔犬っていってたし…犬の治療でもすんのか？？？(違う)



クルーウェル「喜べ、これはクルーウェル様が日を重ねて完成した魔法薬だ。お前の傷も、直に消える。」



…ああ、学園長、他の先生にも報告してたんだ。こうなるなら誰にも言うなって、口止めしとけば良かったかなー。



『お言葉ですが、クルーウェル先生。私はその魔法薬は貰えません。理由は簡単、私は自身の怪我を治そうとは思っていない。』

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