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飛び交うボールの隙間を駆け抜ける。
「もう逃がさないよ」
「ふ。それとこれとは話が別だ」
ついに男の懐に入り込んだ。足を止め、力を入れて、トンファーを大きく振るう。
γは相変わらずの余裕な笑みを浮かべている。彼は自身の足に炎を灯して、地べたから飛んだ。
「残念だな」
彼は笑う。悠然と、僕を見下ろして。
そして、次の瞬間。
「…………！」
その唇から、鮮血が飛び出した。
彼は信じられない、と瞳を大きく見開く。
「な……、なんだぁ……？こりゃあ……」
眼球が、きょろりと後ろを確認する。眼球だけ。
それもそのはずだ。だって、彼は激しい痛みに蹂躙されて、指一本さえ動かすことが敵わないのだから。
彼の胸から銀色の針が飛び出している。後ろを見た彼の瞳には、自分の匣兵器が突き刺さった僕のアニマルが写っていることだろう。
彼は串刺しにされていた。膨張したハリネズミによって。
「言ったはずだよ。逃がさないって」
「あの…ハリネズミか…」
「そう。キミのキツネの炎を元に、彼がこれだけの針を発生させたんだ。まるで、雲が大気中のチリを元に発生して広がるようにね」
さっきまで余裕そうに弧を描いていた唇は、苦しそうに歪んでいる。血を垂れ流す唇は言った。
「そーか…雲属性の匣の特徴は……増殖……だったな」
何を今更。僕は笑った。
「すばらしい力さ。ゆえに興味深い」
トンファーを握り直す。力をさらに強くいれ、炎を溢れさせた。
「さぁ、終わるよ」
タンっ、僕は駆け出す。横からガサガサと雑音がして、横目で見てみると沢田綱吉がいた。十年前の幼い姿の。
その後ろには、僕の時代の沢田がくれた資料に載っていた女がいる。確か、ラル･ミルチ。
「遅すぎるよ、キミたち」
今は先にγを殺ろう。僕はスピードを上げた。
中途半端に増殖した、ハリネズミの体を飛び石にして、上へ上へと登る。
そして。
ガッ！！！
γに鉄槌を下す。彼の体はさらに深く針に刺さり、ついには針は折れてγは下に落ちた。
地面に叩きつけられたγ。彼の血が地面に広がっていく。
「雷のリングはいらないな…」
にしても、呆気ない。僕は横たわるγを見て、溜め息をついた。
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革ベルト
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西 - この方角に福があるはずです
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紅うさぎ(プロフ) - 『』（くうはく）さん» はじめまして(*´∇｀*) セクハラされてますよーwww 更新頑張りますね！応援、ありがとうでーす(笑) (2015年7月28日 23時) (携帯から) (
レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
『』（くうはく）(プロフ) - はじめまして〜(*´∀｀)γが、γが山本の恭ちゃんにセクハラしとるゥゥ！Σ（￣□￣;）一途な恭ちゃん大好きです！更新頑張ってください！ (2015年7月28日 19時) (レス) id: a9dcd649f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - れなさん» ありがとーなのです！更新しますね！ (2015年7月28日 0時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - この小説大好きです！頑張ってください！ (2015年7月23日 7時) (レス) id: 9f0f130969 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - lime さん» どもなのです(｀ー´ゞ-☆ いつも感謝してますでーすw (2015年7月14日 1時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2015年7月13日 1時
