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苦しそうに悼む彼の姿に、彼がまだ小さく幼いことを改めて分からせられる。
「……小さいね、やっぱり。十年前の貴方は……。触っても、いい？」
こくり。頷いた彼に、僕は手を伸ばした。
その手の薬指で、武に貰った指輪が淡く輝く。それは触れてはいけないという警告。
この子に触れてはいけない。絶対に。
この子はあの人じゃないんだ。僕のものじゃない。
触れては……いけない、のに。
僕はこの子に触れてしまう。泣いていたのか、湿気を伴う頬に。幼い頃、あの人が好きだったリストバンドに。
一度触れたら、もう止まれない。
触れてから、引き寄せた。そうして抱き締める。
慈しんで、愛おしんで、その存在を確認するように、そっと。次には掻き抱くように、強く。
「んっ……」
強く抱き過ぎたのか、彼は苦しそうな声をあげる。それでも、僕を抱き返した。
暖かくて、小さい。壊れてしまいそうな、儚い体。
僕の知らない彼。十年前という、記憶の果てに置いていきぼりにした彼を、僕は知った。
十年前はこんなに小さくて、でも僕はこの体より小さかったのか。
「……守るよ」
「え……？」
「キミは僕が守ってあげる」
時代の差を埋めたくて、キミを力任せに抱き締めた。
どんなことしたって、絶対に埋まらないのに。
「キミが守りたいものも、全部。全部、守るよ」
「……じゃー、俺はAを守る。だから、」
武は僕の体を押すと、少し距離を開けた。
彼と目が合う。覚悟を決めた、真剣な瞳。
「俺、強くなる！」
「……うん」
いつの時代だってキミは、僕を守ると言ってくれる。
それが嬉しくて……、涙が出てきそう。まるで、僕のあの人が此処にいるような、そんな気がして。
「ありがとう………………山本 武」
彼の名を呼んで、また抱き締めた。
包み込むように抱き締めると、暖かい彼をさっきより感じた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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紅うさぎ(プロフ) - 『』（くうはく）さん» はじめまして(*´∇｀*) セクハラされてますよーwww 更新頑張りますね！応援、ありがとうでーす(笑) (2015年7月28日 23時) (携帯から) (
レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
『』（くうはく）(プロフ) - はじめまして〜(*´∀｀)γが、γが山本の恭ちゃんにセクハラしとるゥゥ！Σ（￣□￣;）一途な恭ちゃん大好きです！更新頑張ってください！ (2015年7月28日 19時) (レス) id: a9dcd649f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - れなさん» ありがとーなのです！更新しますね！ (2015年7月28日 0時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - この小説大好きです！頑張ってください！ (2015年7月23日 7時) (レス) id: 9f0f130969 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - lime さん» どもなのです(｀ー´ゞ-☆ いつも感謝してますでーすw (2015年7月14日 1時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2015年7月13日 1時
