文豪ストレイドッグス 元ポートマフィアの敦くん

四拾話 ページ45

やっぱりタマゴサンドはおいしいな〜。
僕の財布が湯豆腐で大幅に減ると予測しておいて良かった。

あ、探偵社に連絡しておいたほうが良いよね。

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国「敦が、拐われただと？」


谷「は・・・・はい。 」


国「く・・・選りによって今か。
　 先刻入った省庁幕僚の護衛依頼のせいで、社は上を下への大騒ぎだ。
　 捜索に割ける人手がない。 敦の行先は掴めているのか？」


谷「目撃者に拠ると、白昼の路上で襲われて貨物自動車に押し込まれ・・・
　 その後の行方は杳として・・・・」


国「・・・・拙いな。
　 連中は独自の密輸ルートを無数に持っている。人一人誰の目も
　 触れず運ぶ位造作も無い。」


谷「何とか助けないと このままでは・・・・」


乱「助ける？なんで？」


国木田さんと谷崎さんの顔が固まる。


乱「先刻、敦君から電話が来た。内容は・・・・
　 『あ、もしもし乱歩さんですか？今、マフィアに連れ去られた処なんです
　 けど、助けに来なくていいですよ。用がすんだら探偵社に戻りますね』
　 だって。敦君のんきにサンドイッチ食べてたよ。」


谷「乱歩さんは敦君の友達なんですよね！心配じゃ無いンですか！？」


乱「・・・・谷崎君。僕が敦君を助けないのは敦君を信頼しているからさ。
　 其れに、用がすんだら戻るって云ってたじゃないか。
　 僕は信じて待つよ。敦君を。」

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