文豪ストレイドッグス 元ポートマフィアの敦くん

二十七話 ページ30

杉「は＿＿＿＿＿？」

簑「くっ・・・・・・・・くっはははは！！
　 おいおい貴様の力とは笑いを取る能力か？ 杉本巡査は警官で俺の部下だぞ！」

乱「杉本巡査が 彼女を 殺した」

簑「莫迦を云え！ 大体こんな近くに都合良く犯人が居るなど・・・・・」

乱「犯人だからこそ 捜査現場に居たがる。
　 それに云わなかったけ？ どこに証拠があるかも判る って 拳銃貸して。」

杉「ば、莫迦云わないで下さい。一般人に官給の拳銃を渡したりしたら
　 減俸じゃ済みませんよ！」
あれ・・・？杉本さんの様子が変だ。

簑「その通りだ。何を言い出すかと思えば・・・
　 探偵って奴は口先だけの阿呆なのか？」

乱「その銃を調べて何も出なければ 僕は口先だけの阿呆ってことになる。」

簑「・・・・・・ふん。
　 貴様の舌先三寸はもう沢山だ。杉本 見せてやれ。」

杉「え？で、ですが。」

簑「ここまで吠えたんだ 納得すれば大人しく帰るだろう。
　 これ以上時間を無駄にはできん。銃を渡してやれ。」

杉「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

簑「おい、どうした」

乱「いくらこの町でも 素人が銃弾を補充するのは容易じゃない。
　 官給品の銃であれば尚更。」

杉「・・・・・・・・ッ」

簑「何を・・・・黙っている杉本」

乱「彼は考えている最中だよ。減った三発分の銃弾についてどう言い訳するかをね」

簑「オイ杉本！お前が犯人の筈がない。だから早く銃を渡せ！」

カチッ

そう音が鳴った・・・マズい

太「敦君！」

敦「わかってますって！異能力＿＿＿時のかけら」
僕は杉本さんの動く時間を止めた。意識があるのに動けない躯。か・・・
どんな気分なんだろう。僕には 判らないなぁ・・・

乱「逃げれないよ。犯行時刻は昨日の早朝。場所はここから１４０米上流の
　 造船跡地。 そこに行けばある筈だ。君と被害者の足跡が
　 消しきれなかった血痕も。」

杉「どうして・・・・バレるはずないのに。」

簑「続きは職場で聞こう。お前にとっては・・・元職場になるかも知れんが」

そういって箕浦さんは杉本さんの手に手錠をかけた。

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