【鬼滅の刃】ねぇ、守れたよ【肆】

【佰弐拾壱】渇きと飢え。 ページ33

獪岳side

────衝撃、だった。

まるで初めて、目を開けたような。
見開かれた俺の瞳に写ったそいつの瞳は、笑える程に綺麗な目をしていた。
…かつて俺は、これ程までに綺麗な目をした奴に出会ったことがあったか？

否、無い。

どいつもこいつも、淀んだ目をしていた。


それに、あの言葉……。



『何度も言ってるだろう、君の剣筋は綺麗だって。
私は君を才能のある一隊士として見ているぞ。
……それとも、




君のその【渇き】は、一体何処から来てるのか……私に教えてくれるのかい？』

……渇き、渇きか…。

言い得て妙だが、何故か不思議と胃の腑がストンと落ちた心地になった。
結局、その言葉の意味を聞く前にそいつは別の隊士の元に行ってしまった。

グイ、と掴まれ持ち上げられた手に残った温もりが何だか酷く優しくて。

だが、愚かな俺はその時は｢気の所為｣だと一蹴してしまった。

本格的にそいつについて意識し始めたのは───惜しくも、そいつが柱を引退した後だった。

引退の噂を聞いた時、自分の心がぐちゃぐちゃになっていくのを肌で感じた。

何 故 ？

あんなにも強かったあんたが、どうして。
あの時俺に見せた瞳は、嘘だったというのか。

何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故

俺の事を、あんなにも叱咤してくれたのに。

気が付いたら────俺は、そいつ…いや、その人に弟子入りを志願していた。
継子では無く、弟子として。

志願した時、その人は驚いたように目を丸くしていた。

『で、弟子入り？別に構わないけど……私で良いのかい？継子じゃなくて？』

獪｢いや、俺は貴方が良いんです｣

『お、おぅ……？
じゃあ、とりあえず……歓迎するよ、獪岳』

獪｢…はい、師匠｣







なァ、元炎柱さんよォ。
あんたが渇きと言うのなら、あんたが俺の渇きを癒してくれ。

俺の渇きは、ずっとこの胸の中にあるんだ。

あんたが、この渇きを埋めてくれ。

□□□
柱達や弟達とは違う路線で夢主に執着や依存をしている獪岳君ですね…いやぁ怖いなぁ怖いなぁ()


【偏見と偏見と偏見で考えた獪岳君のイメージソング】

・ドラマツルギー

・悪魔の踊り方

・邪魔


別に特に推してるキャラじゃない……というか基本的に箱推し勢なので、あんまり頓着はしてませんでしたが今一度漫画を読み返して見て悶絶しました( ˇωˇ )←

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