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sp'2 ページ6

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「Aが木兎さんと付き合うよりずっと前。

Aが木兎さんを好きになるずっと前から


俺は、好きだよ Aのこと」


もちろん恋愛感情で、と補足する。

彼女は一瞬、戸惑った顔をした。


今から言うことは全て嘘だと伝えたけれど

彼女は一体どう捉えているのだろうか。



「理由とか、わかんないけどさ

ただ俺はAの笑顔ひとつで疲れなんて吹っ飛ぶよ。

ずっと俺のものになればいいのに、なんて考えてた」



彼女は目をぱちくりさせたまま

俺の話に聞き入った彼女は

嘘だとわかっていてもなぜそんな具体的なつくり話を、

なんてところだろう。



「でも、Aに幸せになってほしいから

その相手が俺じゃないなら

俺は見守るだけでいい。応援したい」


好きで好きでこんなにも想っているのに

応援するだけ、なんてそんなことできるか?


俺は できるできないよりも、したいと思った。



だって彼女があんなにも幸せそうな顔をするから。


「Aを好きになれたことが幸せだから、ありがとう」


俺が、そこまで言い終えると

彼女は動揺しているのかうっすらと瞳を動かしていた。


しばらくしてから、

ゆっくりと、ほんの少しだけ口を開く。


「……どうして、そんな嘘、つくの?」


ごめんね。

一年間、考えに考えた結果でさ。


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狂魔(プロフ) - 最高でした!感動をありがとうございます! (2018年2月9日 23時) (レス) id: 644d6fc42d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あや(プロフ) - 読ませて貰いました(´;ω;`)こんなに感動するなんて…短いのに感動です!! (2018年2月7日 17時) (レス) id: fab371d7ac (このIDを非表示/違反報告)
雨宮さん(プロフ) - 感動をありがとうございました.....!!泣 (2017年4月30日 23時) (レス) id: 5399fc84a9 (このIDを非表示/違反報告)
り。(プロフ) - 最後の言葉にずしん。となにか心に来るものを感じました。とてもすてきです!!ありがとうございます!! (2017年4月15日 18時) (レス) id: 36bb0a795e (このIDを非表示/違反報告)
かっすー(プロフ) - 切なくていい話でした・・・赤葦くん好きだぁぁぁぁ (2017年4月7日 13時) (レス) id: 28120578a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あぁ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年4月3日 0時

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