頑張れ、私【2】 ページ43
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みんなでスタジオを出てそこで行かないリーダーと秀太とはお別れ。
この6人……なんか変なメンツ。
そう思ってたのは私だけじゃなくて、
「めっちゃ変なメンツやな……」
正直者の真司郎はそれを言葉にした。
「真司郎、それは心の中で、ね?」
「だって変やん」
私のツッコミも一言で済ませられてしまう。
さすが真司郎だ。
そう思って私は笑ってしまった。
そしてモールへと向かう。
前には真司郎と日高くんがいて、後ろには宇野ちゃんとにっしー。
私の隣は千晃がいた。
「モールでなにすんだろ?」
千晃から話題を振ってくれて
「なにか、食べるとかかな」
「クレープ食べたいなー、私」
「あ、いいね!」
それから食べ物の話で盛り上がっていたんだけど
「あ、そういや千晃さ……」
日高くんが千晃に話しかけて千晃が前に行っちゃった。
「大丈夫なん?」
話し相手がいなくなった真司郎が隣に来て言った。
「なにが?」
急に言われてもわかんないよ。なにが大丈夫なのか、なんて。
そうしたら真司郎はそっと私の耳元で
「後ろ」
後ろには宇野ちゃんとにっしーがいる。
私は思い切り真司郎を見た。
大声を出しそうになったけど、周りにメンバーがいるから小声で真司郎に言う。
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作者名:ソルト | 作成日時:2015年7月26日 22時