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義勇side
抱きしめる俺の手に、
彼女の涙がぽろぽろと落ちてくる。
俺が腕を緩めると
彼女は俺と向かい合わせの状態になった。
「義勇さんっ」
彼女の方から強く抱きしめてくる。
「Aっ」
それに応えるように俺も、強く抱きしめる。
「急にいなくならないでください。寂しいです、」
「すまん」
少し2人で抱きしめ合った後、
近くにある宿に入った。
「待って義勇さん、実弥が心配……」
「うるさい」
俺はAの唇を包むように噛み付く。
「んっ、はぁ」
「俺の前であいつの名前を呼ぶな」
Aは小さく頷き、俺の腰に手を回してきた。
「ずっと、こうしたかった」
声を震わせながら彼女は言う。
目にはうっすらと涙が見える。
「A、今日は帰るな」
自分のものじゃない。
もう手遅れと、分かっているはずなのに。
切れた糸をゆっくりと一本一本繋ぎ直すように、
2人でゆっくりと唇を重ね合う。
部屋に響くいやらしい音も、
擦れ合う服の音も、
全て俺たちのものになれ。
全て、2人のものに。
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名無しになりたいフリー好き(プロフ) - ぎゆさんであってほしいです! (2019年10月3日 18時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
彩兎(プロフ) - 実弥に一票お願いします! (2019年9月24日 0時) (レス) id: 429c03534f (このIDを非表示/違反報告)
らら。(プロフ) - lemonさん» 楽しみにしててください♪ (2019年9月17日 19時) (レス) id: cb640d9e01 (このIDを非表示/違反報告)
らら。(プロフ) - 灰チャンさん» がんばります(^^) (2019年9月17日 19時) (レス) id: cb640d9e01 (このIDを非表示/違反報告)
lemon - 不死川さんになっていることを願うばかりです笑結末を楽しみに待ちながら読ませて頂きます (2019年9月17日 9時) (レス) id: dbf4967350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らら。 | 作成日時:2019年9月14日 15時