水と風【鬼滅の刃】

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義勇side





家を出て、もといた街に戻ってきた。





久しぶりに前の家にでも行ってみるか、





と思い足を進める。





俺の後に住んでる夢前夫婦は新婚で、





半年後には3人家族になるらしい。





懐かしい道を歩き、





屋敷が見えてきたと思ったら、





夢前夫婦が玄関前にいた。





「あら、義勇くん！久しぶりね。





さっきお友達が来てたわよ？」





「お久しぶりです。お友達、ですか？」





きっと柱の誰かしらがきたのだろうと思った。





「確か、百に鬼って書いて"なりき"だったかしら？





百鬼Aさんっていう子」





「Aが？！」





「彼女、義勇くんが越したのを





知らなかったみたいで」





「Aは、どっちに行きました？」





「南の方よ」





自分でも驚くくらい必死になった。





頭の中は彼女のことだらけで、





今会ってしまったら自分で自分を





抑えきれないような気がする。





でもいいんだ、Aに会えるだけで。





「Aを追いかけてきます、すみません」





「いいえ。彼女も喜ぶんじゃないかしら？」





「行ってきます」





全力疾走で南へ走っていく。





すると、1人の女の後ろ姿が見えてきた。





Aだ。





深呼吸をし、ゆっくりと彼女に近づく。

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