嫁いだ先は2【波羅夷空却】

嫁ぎ先44 ページ9

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30分くらい待っていると天国さんが来てくれた

やっぱり若干キレ気味だったけど、なんだかんだで優しいんだよなぁ




2人は疲れてたのか直ぐに寝てしまった

空却さんは完全に熟睡モードで、私の膝を枕にして横たわって寝ている


どっかで落ちそう








｢そのガキ、よっぽどアンタに懐いてるんだな｣





天国さんから話しかけてくれた...









『そうですね、、。私も誰かにこんなに懐かれた事ないんで、結構嬉しいです』




｢こいつ恋愛なんてした事ねぇから、距離感バグってるだろ｣




『あはは、確かに。最初は空却さんがただ同情して結婚しただけと思ってたんで、想像以上に良くしていただいて驚きました』




｢アンタが思ってる10倍ぐらいには気に入ってると思うぞ。そいつ｣







10倍か...

嬉しいな


昔から空却さんと付き合いがある天国さんが言うならきっとそうなんだろう



想い人がいるってこんなに楽しいんだな









｢そういや式とか挙げねぇのか｣






式...


嫁いだばっかりの時と違って、今は両思い、だと思う


自惚れするの恥ずかしい






だから式を挙げたいって気持ちはあるけど

空却さんがそれを望んでるか分からないし...








｢そいつ言ってたぞ。いつかちゃんと式挙げて、アンタの花嫁姿見るんだってな｣




『え！？本当ですか！？』




｢あぁ｣









空却さんが私の花嫁姿を見たいって...


う、嬉しすぎる...




正直もう恥ずかしいから空却さんを膝から退けたい









『そう、なんですか...私も式は挙げたいなと前々から思ってたんですけど、空却さんが嫌かと思ってて...』




｢寧ろ結婚した直後からそんなこと言ってたがな｣





『えぇ！？』





｢金は少し出してやるからよ、やったらどうだ｣







『.......帰って、検討、してみます...』

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