バイカラートルマリン ページ6
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「なあ、魔法薬学ってお腹空かないか」
魔法薬学の授業中、縮み薬を黙々と煎じていたレオが不意に同じ班のフレッドとジョージに向けて問いかける。
フレッドとジョージは「はァ？」と眉をひそめるが、レオの唐突な、しかも可笑しな質問はいつもの事だった。
二人揃って肩を竦めクビを振ると、レオは「なんだか料理をしてる気分にならないか」と再度質問した。
「ならないね。むしろ憂鬱さ」
「オレは絶望だ」
ジョージの鍋の中は文字通り『絶望』で、本来緑色のはずの薬はオレンジ色になっている。
そんな二人の回答に質問した側のレオは興味を持たず、「おっと。ここで萎びイチジクを入れるんだったな」と教科書を確認していた。
黄緑がかった薬を煎じながらレオは目を閉じ唸る。
「うーん。蒸しパンが食べたい、そんな気分だ」
「まだ1時限目だぞ」
「さっき朝食を食べたばかりじゃないか」
フレッドは「それも他の奴らよりずっと多い量をな」と小声で続けた。
レオはフレッドとジョージの反応にムギュッと眉を寄せたが、緑色になった薬を見ると火を消し薬を提出用の瓶に移した。
「これでよし」
レオは満足気に瓶に入った薬を通して、上手くいかず不機嫌そうなフレッドとジョージを見た。
二人の鍋には縮み薬とは程遠い液体が入っていた。
「スネイプ先生、終わりました」
スネイプは一番に提出しに来たレオから不満げな目を離さず、薬を奪い取るようにして受け取ると、実験用であろうカエルにレオの煎じた縮み薬をかけた。
ポンっ！
間抜けな音と煙と共に、スネイプの手のひらにはオタマジャクシが動いていた。
スネイプは老け薬を数滴、オタマジャクシにかけカエルに戻すと御機嫌とは程遠い声で言った。
「よかろう。グリフィンドールに五点」
グリフィンドールの生徒は嬉しそうに声を上げる。それほどまでにスネイプがグリフィンドールに点を与えるなど珍しいことであった。
レオはニマーと笑うと教科書を手に持ち、フレッドとジョージ、そしてスネイプの会話を聴きながら教室を後にした。
「よくやったレオ！」
「さすがだぜ！」
「Mｒ.ウィーズリーとMｒ.ウィーズリー、縮み薬についての反省をまとめてくるように。羊皮紙半巻分だ」
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目玉焼き隊隊長(プロフ) - 七夏さん» こんにちはー！コメントありがとうございますm(_ _)mのんびり気まま更新なので首を長くしてお待ちください(^^) (2021年1月6日 23時) (
レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年1月6日 22時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - 刹那さん» こんにちは〜、大丈夫です！ホグワーツはレオちゃんの夢女で溢れかえっていますから！応援、ありがとうございます！ (2021年1月4日 17時) (レス) id: 042e634d32 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - こんにちは。とても面白く一気に読み進めてしまいました！レオちゃんの性格が好きすぎてレオちゃんの夢女になりそうです…w連載、頑張ってください。 (2021年1月4日 13時) (レス) id: 525079de0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時：2020年12月25日 1時
