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「Aー！」
Aが授業用のカバンを持ち教室から出てきたとき、成神がスマホをもってAの元へ走ってきた。
こら、走るな！と生活指導の先生の声をかわし、成神はAと並び歩き始めた。成神は二の腕まで下がったカバンを肩に掛けなおすと、スマホをAに見せた。
「これは？」
「雷門中と永世学園の試合！」
Aがスマホの画面に流れている試合風景に首をかしげると、成神はすぐに答えた。
「でも、試合は終わってるんじゃ？」
Aは廊下にかけてある時計を見ながらいった。
「そうそう。これは動画アプリに流されてるやつ。もちろん公式だけど。」
ふーん、とAは答えるとスマホに映った吉良ヒロトをジーっと見つめた。
「ん、知り合い？」
成神は、Aが見つめているメッシュの入ったクシャクシャの髪の少年を見ながら聞いた。
「うん....。吉良ヒロト...だと思う。」
「思う？」
Aの曖昧な返事に成神は首をかしげる。
「中等部に上がる前までは、よく遊んでたけど。...ほら、吉良家と月城家ってビジネスとかで付き合いが多かったから。
あれ？成神くんもパーティーとかで見たことない？」
Aがふと顔をあげると、成神はうーんと唸った。
「あんまり....。吉良といえば...あ、ほらほら。この赤髪の基山タツヤって人のイメージ。」
成神は画面に映った赤髪の少年を指した。Aは同意を示すように、何度も頷く。
「結局、どっちが勝ったの？」
Aが思い出したように聞くと、成神は「雷門」と即答した。
Aは怪しむ瞳で成神を見つめる。
「まだ授業終わったばかりなのに、よく結果知ってるね？」
「ギクゥ！」
「....もしかして授業中..？」
「ま、まさか..！ﾊﾊﾊｯ授業中にスマホなんて見てないよ！」
成神はAから目を背け、食堂へと急いだ。
「ちょっと、まだ話は終わってないよ！」
「あー！聞こえなーい！」
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目玉焼き隊隊長(プロフ) - 初めまして、ありがとうございます！読みやすいと言われるのは初めてで、すごく嬉しいです！更新、頑張ります！ (2019年12月9日 21時) (
レス) id: 1a796aba38 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 初コメ失礼します！小説の内容がめちゃめちゃ読みやすくて好きです…！更新これからも頑張ってください！ (2019年12月9日 18時) (レス) id: 6ae36e2f02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時：2019年10月10日 18時
