作る私と着る慎 7

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慎side 2024/9





慎「どーゆーこと」



A「ごめんー…
かっこいんだろうなって思ってたら
見れなかった」



慎「今も見てくんないし」



A「っ…
でも最後のほうは見てたからっ、ん」





パフォーマンス中
Aのほうを向いても
全然合わない目



下向いてたり…
俺と逆の立ち位置見てたり…



まーた恥ずかしくて
俺のこと見れなくなってるわ、って
まだ初々しい反応を目の前に踊りながら
最後の数曲だけ見てくれた



遅いんだよ、ふふ



今日抱くとき言葉責めのネタだな、これは



ライブが終わって
バクステもないし
いつもより早く浴びたシャワー



控え室にきたAを膝の上に乗せて
人目も気にせずお説教という名の癒しタイム



俺が怒ってると思って
焦り出すAがかわいくて
衝動でしてしまったキス



唇が離れたあと
周りをキョロキョロする
Aの顔を押さえて耳元で





慎「(俺だけ見てればいいの)」



A「(…ご、めん)」



慎「楽しかった？」



A「だしー…か、かっこよかった」





赤い顔でちょっと涙目で言うAに
喰らってしまった俺



そーなんだよ
Aの武器なんだよなぁ、これ





A「許してくれる？」



慎「夜楽しみにしてる」



A「うん
そろそろとろけちゃいそうだから
離してほしいな？」



慎「ふっ、何そのかわいいお願い」





衣装さんと話あるって言ってたし
俺らも帰る準備あるから
『あとでね』って解放してあげた





一果「あれ？Aは？」



慎「衣装さんに話あるって言ってから
戻ってきてないよ」



二菜「迷子？」





またかって思いながら
画面をタップ



耳に当てながら
衣装さんがいそうな部屋に向かって
控え室を出て…



あれ、電話出ないな





慎「すみません
A見ませんでした？」



衣装「あー、えっと
荷物運び手伝ってくれてたと思います」



慎「ありがとうございます」



衣装「でも、行ったきり
見てないかもです、そういえば…」



慎「…探してきます」

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