作る私と着る慎 7

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慎side 2024/9





すぐにGPSを見るけど
示す位置はこの建物



荷物運んだってことは
駐車場だなって向かってる途中で
龍とぶつかりそうになった





慎「っごめ」



龍「大丈夫、どうしたの？」



慎「A見たっ？」



龍「ううん、いないの？探すよ」





人手多いほうがいいと思って
俺はトイレへ、龍は駐車場へ



トイレの入り口で
『A』って声かけるけど返事はなくて



くっそ、と思いながら
すれ違う人に聞くけど手がかりなし



切れたら電話をかけてを繰り返して
先に駐車場に行った龍を追いかける



もう少しで駐車場のドアってところで
呼び出し音が止まった





慎📞「Aっ、今どこにいる？！」



龍📞「俺、龍…」



慎📞「っ、Aは？」



龍📞「スマホだけ落ちてた…
出口側、来れる？」



慎📞「…行く」





それを聞いて動いてた足は止まり
スマホを持つ右手から力が抜けた



壁に寄りかかって
上見上げたらぶつかる頭





慎「くそっ！！」





廊下に響く俺の声を残してドアを開けた



体が思うように動かないまま
お兄さんに電話





慎📞「Aがっ
Aがっ、いなくなりました」



彰📞「え、いなくなっ、え？」



慎📞「スマホは残されてるみたいで」



彰📞「A本人は
そこにいないってこと？」





そして、ちょうど龍と合流



俺の顔見て
目の前に差し出されるAのスマホ





慎📞「スマホしか、ない、っす」





受け入れたくなかった





彰📞「心当たりはっ？」



慎📞「すみません」



彰📞「今日Aピアス何してた？」



慎📞「えっと、えーっと…
あ、フックです」



彰📞「慎くんがあげたやつ？」



慎📞「はい、いつもつけてるやつです」





それを答えると
『一旦切る』と言われて切れた



龍から受け取ったスマホ
この振動でついた画面には
俺らの2ショット






慎「A…」



龍「まこっちゃん…」



慎「…っ、探してくれてありがと」

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