謎の少女と少年

レース（アーヤside） ページ49

ー休憩室ー
橘:「大丈夫？」


そう言うと美幸ちゃんは、
5個目の塩キャラメルを口にした。


橘:「ん。あげる。」

アーヤ:「ありがとう。」

橘:「いーえ。」

若武:「橘、お前あのトレーニングした後に、
よくそんな甘いもの食べれるな。
見てるだけで、吐きそう。」

橘:「吐けば？トイレで。」

若武:「オイ！」

田中:「美幸、そろそろなんじゃね？」

橘:「ホントだ。忘れてた。携帯...あった。」

田中:「あ。」

橘:「ん。」

田中:「どうも。」

橘:「いーえ。」

小塚:「本当あの2人って、会話少ないよね。」

アーヤ:「どうゆう事？」

小塚:「えっと、文字数が少ないよねって事。」

アーヤ:「ああ、確かに少ないよね。
さっき『あ』だけで
塩キャラメル、口の中に放り込んでたし。」

小塚:「うん。心の友ってやつかな？」

田中:「それ以上かもな。」

アーヤ:「聞いてたんだ。」

田中:「耳、良いからな。」

アーヤ:「ああ、そっか。」

橘:「変な事を彩に吹き込むな。」

田中:「ヘイヘイ。」

橘:「良かった。間に合った。」

黒木:「レースの結果発表？」

橘:「うん。まあ見てなよ。」

リポーター:「今回も1位ですが、
心境の程はどうですか？怜香さん。」

怜香:「そうですね。
まあ、まずまずといったところでしょうか。」

リポーター:「他の方々は、
一生敵わないと言っていましたが。」

怜香:「そんな、大袈裟ですよ。
それに、一生敵わないのは
妹の明日香の方じゃないんですか？
最近、あの子は伸びてきてますから。」

リポーター:「あら、謙遜ですか？
そういえば、今日も明日香さんは
応援に来ているんですか？」

怜香:「ええ。来ていますよ。ほら。」

リポーター:「あ、ホントですね。」

怜香:「では、私はこれで失礼します。」

リポーター:「ああ、ちょっと！
えぇ、別の方にインタビューをしてみましょう。」

橘:「笑う」

田中:「真顔のうえに読点ついてねぇぞ。」

橘:「怜香に電話しよっと。」

田中:「無視かよ。」

小塚,アーヤ:「今のって...」

田中:「ん？ああ。昨日の藤岡姉妹だ。」

黒木:「ああ、どうりで。」

田中:「見覚えが？」

黒木:「ああ。」

若武:「マジかよ！あれだろ？
グラマラスな姉妹で超有名じゃん！」

橘:「最低ね。」

若武:「うわ、びっくりしたー！
つか、お前、電話してなかったか？」

橘:「さ、シャワー浴びよ！じゃ、また来週〜。」

若武:「む...」

岩崎:「おう、じゃあな〜。」

若武:「チッ」

皆-若武以外「ww」

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